小学生の親が語る「ポケモンSV」を絶対子供にやらせるべき理由 教育にも最高
ポケモン最新作『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』、ぜひ子供にもプレイさせてあげてほしい。
発売後3日間で1,000万本(うち国内販売本数405万本)を突破、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』は、発売後3日間のグローバルおよび国内販売本数として過去最高の売り上げを記録した。
そんな「ポケモンSV」、初代の赤緑からポケモンファンの記者もプレイしてドはまりしているのだが、とにかく面白い。また、それだけでなく、絶対に子供にやらせるべきだと感じたので、その理由をお伝えしたい。
なお、シナリオの内容をある程度話してしまうためネタバレが含まるので、そちらが嫌な人はご注意いただきたい。
■すべて面白いシナリオ
ポケモンのシナリオとしては、本編では基本的に「ジムリーダーを倒してバッジを集め、チャンピオンになる」ことが目的。しかし、ポケモンSVではチャンピオンになる「チャンピオンロード」だけでなく、別で2種のシナリオが用意されている。
その1つ「スターダストストリート」では、学校のトラブルメーカーであるスター団を壊滅させることが目的なのだが、スター団のボスと戦うにつれなぜ彼らが問題児となってしまったのかが明らかになってくる。
その理由としてはリアルの学校でもよく問題になっている“あること”が原因なのだが、それを解決するためにただ倒すだけでなく、リーゼントのキーパーソンと協力していく。
また、スター団が問題児になった原因のひとつとなった大人が責任を取っているというビターな一面も、物語に深みを与えているポイントである。
■大人でも存分に楽しむことができた
もう1つ「レジェンドルート」では、ポケモンを元気にする健康料理を研究しているがバトルが苦手なペパーと一緒に、「秘伝スパイス」を探していく。
ペパーはただ美味しい料理を作りたいワケではなく、秘伝スパイスに含まれる効能により、子供のころから一緒に遊んできた相棒ポケモンのマフィティフの元気を取り戻すという目的を持っている。
マフィティフはとある場所で重大な怪我を負っており、最初はサンドイッチを食べることすらままならないのだが…秘伝スパイス入りのサンドイッチを食べるにつれ元気になる姿を見れば、感動間違いなしである。
また、「チャンピオンロード」、「スターダストストリート」、「レジェンドルート」3つのシナリオをクリアした後の展開も熱いもので、最初から最後まで大人でも存分に楽しむことができた。
■ポケモンSVは「オープンワールド」
また、シナリオ以外でもポケモンSVは「オープンワールド」になっており、最初からある程度自由に行動することが可能。他のオープンワールドゲームのように完全にどこからでも攻略できるようなシステムにはなっていないためガチなゲーマーには不評かもしれないが、そのゆるい縛りが子供が自主的に進め方を考えるギミックの効果を発揮しているのだ。
「こおりポケモンが欲しいから最初から雪山を目指してみよう」、「ギャラドスに進化するコイキングが欲しいから川にいるポケモンを探してみよう」、「一番近くのジムは手持ちポケモンと相性が悪いから少し遠くのジムを先に攻略しよう」など、自分で考えて動く学びもポケモンSVをプレイすると生まれてくる。これは従来の一本道のポケモンではなかったものである。
■過去最高傑作と言っても過言ではない
プレイするとゲームとしての楽しさを味わえるだけでなく、子供の学びにもなる『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』、過去最大の売り上げだけでなく、過去最高傑作と言っても過言ではないだろう。
エンドコンテンツのひとつである「テラレイドバトル」は改良の余地がかなりあるのだが、それも今後のエキスパンションで良くなるだろう。また、未来と過去もテーマになっているため、前作「Pokémon LEGENDS アルセウス」との関係性も強化されるのではないかとファンの間で期待が高まっている。
今年のクリスマスプレゼントにもポケモンSVは最適。ぜひ親子で楽しくプレイしてみてほしい。
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(取材・文/Sirabee 編集部・熊田熊男)