乗客の突然死に対応した客室乗務員たち 気配りにも称賛の声
客の異常に気づいた客室乗務員。その後の行動は立派だった。
男性客の様子がおかしいことに気づいた客室乗務員が、慌てず対応。他の乗客たちを気遣いながら冷静に行動し、「本当に素晴らしい」と称賛された。機内で起こった出来事と乗務員・客たちの反応について、『The Daily Star』など海外メディアが伝えた。
■動かなくなった乗客
17日、50歳前後とみられる男性がキプロスの空港で飛行機に搭乗し、ロンドン・ガトウィック空港に向けて出発した。
しばらくすると男性は目を閉じたというが、どんなに時間がたっても目を覚まさない。男性がまったく動かないことに気づいた客室乗務員は驚き、「お医者様、または救急救命士の資格があるお客様はおられませんか」と他の乗客たちに声をかけた。
■乗客らの協力を得たものの…
このとき乗客2名が手を挙げ、動かない男性の様子を確認した。客室乗務員は除細動器を用意し回復を願ったが、男性は息を吹き返さなかった。
「その男性、息はしていますか」と質問する客もいたというが、客室乗務員は対応に追われており「ご質問にはお答えできません」と言うのが精一杯だったそうだ。
■他の乗客への気配りも
客室乗務員は、亡くなった男性の横の席で困っていた乗客を別の座席に誘導。男性の手荷物を探すなどして、着陸に備えることにした。また近くに座っていた乗客たちが動揺しないよう気を配り、「別の座席を準備いたします」と声をかけて回っていたという。
その後、飛行機は目的地に到着。多くの乗客は乗務員たちの行動と気配りに心から感謝し、「素晴らしい対応でした」「まさにプロです」と絶賛している。
■航空会社の発表
航空会社がこの件について発表し、「飛行中にお客様のひとりがお亡くなりになりました」とコメント。
客室乗務員については「こういう事態に備えてしっかり訓練を受けています」「今回も可能なことはすべて行いました」と説明し、男性の遺族や関係者の気持ちに寄り添いたいとも明かしている。
多くの人が利用するだけに、機内ではさまざまなことが起こる。それでも慌てず冷静に対応してくれる客室乗務員に、心から感謝したい。
・合わせて読みたい→子連れ客に飛行機座席を譲らない男性に支持多数 長旅に備え追加料金を払ったため…
(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)