嫌がらせを受けた警察官が仕事を失う 「オナラの悪臭かがされた」と主張も
人種、性的指向なども最低な嫌がらせの原因か。
人々の安全を守る正義感あふれる警察官も、やはり人間。嫌いな相手に嫌がらせしてしまうことも、稀にあるのかもしれない。元警察官が経験したという“ハラスメント”について、『The Daily Star』などイギリスのメディアが伝えている。
■嫌がらせに悩んだ警察官
2017年3月のこと、イギリスで暮らすモハメド・アフザルさんは、ロンドンで警察官として働くようになった。
しかし白人の同僚とは仲良くできず、執拗ないじめに悩むように。近くでオナラをした同僚が手をあおぎ、悪臭をモハメドさんに嗅がせることもあったという。
■どんどん惨めな気持ちに
「お前からはニンニクのニオイがプンプンする」などという悪口を言われても、耐えていたモハメドさん。しかし同僚は、「辞職するべき」とまで言い放つこともあった。
なおモハメドさんは、アジア系で同性愛者。白人の同僚に比べて「自分に対する扱いが悪い」と職場に不満を抱くようになり、トラブルの原因は差別と偏見だと考えるようになった。
■自閉症という診断も
悩んだモハメドさんが専門家に相談したところ、「あなたには自閉症がある」という診断が下された。それもあって職務を制限されたモハメドさんは、ほどなくして辞職に追い込まれてしまったという。
そのことに納得できずにいるモハメドさんは、「人種・障害・性的指向などを理由に差別された」「偏見を持たれた」と主張し、ロンドン警視庁に対する不当解雇の申し立てを行った。
■証拠の提示が決め手か
雇用審判所は、「『警察が性的指向や宗教に基づいて偏見を持ち、さらに人種を理由に差別した』と言うが、モハメドさんにはそれら事実の確認ができていない」と指摘。証拠に乏しく判断ができない状況だとみられており、来月はさらにモハメドさんの主張を審議する予定だという。
職場での人間関係は、こじれると深刻なトラブルに発展することがある。ただ第三者を交えて解決を目指す、上司に相談してみる、また思い切って転職するといった道もある。悩んでいる人は無理をせず、周囲に相談しながら自分に最も合う方法で対処していただきたい。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)