体操は芸術… 内村航平の初プロデュース体操イベント『体操展』が開催決定
内村航平が新しい体操イベント「体操展〜動く芸術〜」の開催を発表。タイトルに込められた思いとは…。
16日、東京・ジャパンオリンピックスクエアで「内村航平主催 新・体操イベント 開催発表記者会見」が開かれ、体操元日本代表の内村航平が登壇。イベントに出演する白井健三、村上茉愛とともに、体操や今回のイベントに対する思いを熱く語った。
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■「体操は美しくないと」
12月30日、北九州市立総合体育館で開かれる「体操展〜動く芸術〜」は、今年3月に現役引退した内村が、初めてプロデュースする体操イベント。
「『体操は試合でしか見られない』『4年に1回のオリンピックしか印象に残っていない』という声をいただき、もっと体操を身近に感じられるイベントと、僕がこれまで追求してきた美しい体操、この2つをかけ合わせたものを皆様に見せたいという思いがあった」といい、「体操は英語にすると『artistic gymnastics』。アート、芸術じゃないといけない。僕は体操は美しくないといけないって信念でやってきたので、そこを強く出したタイトルです」とイベントタイトルについて熱く語る。
■出演者2人は…
白井は、内村から声をかけられたことを「素直にうれしかった」と喜び、「選手として実績を残した…という評価ではなく、体操の良さ・面白さを伝えるパフォーマーとして評価してもらえたことがうれしかった」とにっこり。
村上も「男女で種目も違いますし、見せ方も違う。そういったものを出来る限り頑張らなきゃいけないなとも思うんですが…引退してからあまり動けていないので、今の時点で緊張しています」と笑顔を見せる。
■年末のイベントに向けて
イベントに向けた思いを聞かれた白井は「今はあまりビジョンが見えていなくて、それが楽しみ。試合だと何ヶ月も前からプログラムを用意して、隙のない準備をしないといけない。でも、準備に隙があるからこそ幅ができるし、面白みにもつながるかな」と試合との違いをあげる。
「私は…人様に見せれるくらいの体力を戻さないと」と苦笑いする村上も、「子供たちに、体操を『やらされる』ではなく、『やりたい!』って思ってもらえる表現を頑張りたい。楽しい、面白いって思ってもらいたい」とコメント。
そして内村は「引退試合はかなり昔のことに感じます。あれからもまだ身体は維持していて…隣りにいる方(白井)よりは動けませんが(笑)」と笑いつつ、「僕なりに美しい演技は見せられるはず。自分で動く芸術って言っておいて美しくない演技は見せられない」と気合を入れる。
さらに「6人それぞれの体操観、体操に思うこと・伝えたいことがあると思うので、それを存分に表現してもらえたら。自分が思う『体操の魅力』を身体でも言葉でも表現してほしい」と出演者たちにエールを送るとともに、「このイベントをやること自体が、僕にしか出来ないこと・僕がやらなきゃいけないことなのかなって責任を感じてる。命を捧げてきた『体操』に恩返しするためにも、こういったことをやっていきたい」と決意を新たにしていた。
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(取材・文/Sirabee 編集部・たつき あつこ)