30代男性がライブ配信中に自殺 祖母の死で精神的打撃を受けたか
治療を受けた時期もあったというが、悲しい結果に…。
友達に愛され、多くの人に慕われていた30代の男性。しかし家族の死に見舞われ不安定になり、衝撃的な最期を迎えてしまった。悲しすぎる男性の死について、『The Mirror』などイギリスのメディアが伝えている。
■祖母の死まで幸せだった男性
イギリスのボルトンで暮らしていたポール・ヒルトンさん（34）は、4人の子を持つ優しい父親だった。人柄が良さで家族と多くの友達に愛され、幸せに暮らしていたようだ。
だが2011年に、ポールさんの祖母が死去。おばあちゃん子だったポールさんは精神的に大打撃を受け、なかなか立ち直ることができなかった。
■苦しい日々を過ごすことに…
祖母の他界後に不安定になったポールさんは、薬物とアルコールに依存するように。2021年夏には依存症専門の施設に入所したが更生できず、問題を抱えたまま家に戻った。
明るく振る舞う日もあれば、とことん落ち込み自傷行為に及ぶこともあったポールさん。家族もとても心配していたが、思うような治療を受けさせることができず悩んでいた。
■いきなりの自殺に衝撃
今年の春、ポールさんは精神科の看護師に電話をかけて相談に乗ってもらった。そのときは「回復に向けて薬の服用を再開します」「自殺を望んだりはしません」と話していたことも分かっている。
だがそのわずか3週間後、自宅にいたポールさんはSNSでライブ動画の配信を開始。友達が遠隔地から見守るなか、カメラの前でいきなり命を絶った。
■通報を受け救急隊も急行
ひょうきんで明るかったポールさんだけに、ライブ動画を見ていた友達もショッキングな展開に衝撃を受けた。異常事態に気づいたひとりが慌てて通報し、救急隊が駆けつけてポールさんを救おうとしたが、すでに手の施しようがない状態だった。
家族や大事な友達との死別から立ち直れず苦しい思いをしている人は、グリーフケア外来などを利用してカウンセリングを受けることをお勧めしたい。地域によっては、参加可能な自助グループもあるようだ。
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（文／Sirabee 編集部・マローン 小原）
