集団リンチで舌を切られた男が1年後に報復 同様の手口で犯人を殺害
被害者の男は犯人が保釈されるのを待ち、事件からちょうど1年後に同じやり方で…。
「やられたらやり返せ」「目には目を、歯には歯を」という言葉がある。実際にそれを決行する被害者は少ないかもしれないが、ある男は、その心に強い恨みを植え付けたことは疑いようもない。
1年後に報復行為に出た男の話題を『Times of India』『Times Now News』などが報じ、その恐ろしさが波紋を広げている。
■極貧のコミュニティで
事件は4日の午後8時ごろ、インド・カルナータカ州のバンガロールで発生。ウッタラハリ地区近くの極貧のコミュニティに突然5人の男が押し入り、男1人を外に引きずり出すと激しい暴力を浴びせて殺害し、現場から逃走した。
この事件で死亡したのは、カースト制度において最下位となる「The Scheduled Castes (SC)」に属していたチャンドラモウリ(38)。自身も、1年前に驚くような事件を起こして裁きを待つ身だった。
■1年前の集団リンチ事件とは
チャンドラモウリは昨年10月27日、車の運転手として働くマニという男に対し、些細なトラブルを理由にきわめて危険な集団リンチを働いていた。
マニは3人の男に頭を押さえつけられ、チャンドラモウリは手していた刃物でその舌を切断。事件後にチャンドラモウリは傷害容疑で逮捕され、今年4月6日に保釈となっていた。
■同じように仲間が頭を…
チャンドラモウリがコミュニティに戻っていると知り、恨みが消えないマニは友人を引き連れてこの男に対する集団リンチを決行。木の棒で殴り続け、弱ったチャンドラモウリの頭を仲間に押さえつけさせると、マニは手にしていた石でその頭蓋骨を砕いた。
カガリプラ警察はこの集団暴行致死事件の容疑者について、主犯格をマニと特定。ロケシ・ヴィジヤ、マルティ、アナンドという4人の氏名を発表している。
■「同じ方法で報復したのだろう」
チャンドラモウリとマニは、どちらも集団リンチという形をとり、激しい暴力に弱ったところで仲間に頭をがっちりと押さえさせ、自らの手で互いの顔面を血まみれにした。
カガリプラ警察は、マニがチャンドラモウリの保釈を待ち、同じやり方での報復を望んだと見ており、現在も逃走中の容疑者たちの行方を追っているという。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)