息子を「デブ」呼ばわりされ殴られた母親が学校へ いじめ加害者を特定し暴行
「よくやった」と母親を褒める声も上がっている。
学校でいじめられ、怪我をして帰宅することもあった息子。「学校の先生は頼りにならない」と考えた母親が、教室に乱入して暴れたことを、『The Daily Star』など海外メディアが伝えた。
■イジメに苦しんだ男子生徒
アルゼンチンで暮らすロクサナさんは、10代の息子が学校でいじめにあっていることを知って悩んでいた。
息子は服を脱がされ「デブ」と罵られたほか、待ち伏せされ殴られたことも。そこで学校の先生にも相談したが「生徒らは未成年」「そこまで介入はできない」とごまかされ、問題は未解決のままだった。
そんなある日、ロクサナさんの息子は血まみれで帰宅。その姿を見たロクサナさんは、完全にキレた。
■母親が教室に乱入
ロクサナさんは翌日息子の学校に行き、教室に侵入。息子に「悪いやつを指差せ」と命じ、いじめ加害者を見つけるなり顔を思い切り叩くといった暴行に及んだ。
これに気づいた大人2名、そして複数の生徒たちがロクサナさんを加害生徒から引き離したが、教室にいた複数の生徒がスマートフォンなどで撮影しており、インターネットで公開した。
■反省している母親
この件について、ロクサナさんは後に謝罪。「(私が叩いてしまった)生徒さん、そしてご家族にもしっかり謝るつもりです」と話し、自身の行動を正当化するつもりはまったく無いと述べた。
また学校側もこの件については重く受け止めているというが、いじめの詳細や騒動にいたるまでの対応など、詳しいことは明かしていない。
■母親を擁護する声も…
生徒を相手に暴れたせいで批判されたロクサナさんだが、「そもそも陰湿で悪質ないじめに及んだクソガキが悪い」「ロクサナさんは立派」という声も多かった。
ロクサナさんの行動は正しいとは言えないだろうが、ここまで問題が大きくなるまで解決できなかった学校、そしていじめ加害者も深く反省する必要がある。
海外においては、悪質ないじめ問題に警察が介入するケースもよくある。暴力が絡むほど深刻ないじめについては、日本の保護者も学校により厳しい対応を望んでいるのではないだろうか。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)