平野紫耀、「筋トレしなくてもムキムキ」なのはなぜ? ”意外な秘密”があった…
「筋トレはしていない」けどムキムキな平野紫耀。その理由を医師に聞いてみると…。
「アンタをだましたシロサギ、俺が食ってやるよ」──。現在放送中で、King&Prince・平野紫耀が主演を務めるドラマ『クロサギ』(TBS系)。作中では、平野の筋肉が垣間見えるシーンもある。
テレビ等で「筋トレは全然していない」と話す平野だが、それでもムキムキなのには「秘密」があって…。
■「歯磨きでも筋肉が付く」
平野は「10パック」に割れた腹筋、がっしりした二の腕、引き締まった背中と、見事な肉体の持ち主。10月17日に発売された月刊誌『美ST』で表紙を飾った際も、その体つきが話題になった。
だが、テレビ等で日常的にトレーニングをしているか聞かれると、「全然していないけど勝手に筋肉がつくんです」と答えている。過去のバラエティ番組では「歯磨きをするだけで二の腕の筋肉がつく」「階段の上り下りでふくらはぎが鍛えられる」など思わず疑いたくなるような発言も。
平野のように、「筋トレ等をしなくてもムキムキ」な人にはどんな特徴があるのだろうか。医療法人藍整会 なか整形外科・理事長の樋口直彦さんに聞いたところ、全く予想していなかった事実が明らかになったのだ…。
■医師に聞いてみると…
樋口さんによると、筋肉がつきやすい人の特徴として「ホルモンの影響」と「遺伝の影響」が挙げられるという。前者に関しては、筋肥大するために重要な男性ホルモン「テストステロン」の分泌量が多いことが考えられるとのこと。後者についてはこう解説する。
「筋肉には遅筋繊維と速筋繊維があります。この二つの繊維の割合は遺伝によって個人差があります。 遅筋繊維は、持久力に関わる筋肉で長い時間小さな力を発揮するのに適している筋繊維で、マラソン選手などの長時間運動を行う人に多い筋繊維です。一方、速筋繊維は瞬発的大きな力を発揮するのに適した筋繊維で、陸上の短距離選手やボディビル選手に多い筋繊維。遅筋繊維に比べ太く、速筋繊維の割合が多い人は筋肉質な場合が多いです」(樋口さん)。
そうした点を踏まえつつ、平野の体つきについて聞いた。「平野さんは遅筋繊維が優れた筋肉の持ち主であると推測されます。筋肉が付きやすい遺伝的な要因と生活習慣を持っておられると考えられます。彼の筋肉の付き方からすると、いわゆる細マッチョなので筋トレよりはダンスでの有酸素運動による筋肉だと思います」(前出・樋口さん)。
■幼い頃の習慣も関係か
平野は8歳だった小学校2年生の時にダンスを習うなど、幼い頃から踊ることに慣れ親しんできた。幼少期からダンスをしていることも身体に良い影響を与えているのだろうか。
「幼児期は神経機能の発達が著しく、6歳までに大人の約8割程度までの神経機能が発達すると言われています。そのため、幼児期にダンスやその他の運動をすることで運動機能が顕著に向上します。また12歳ごろ、発達における第2のピークが来ます。この両方の時期に、一つのスポーツをするより何でもやってみることが身体機能の運動機能向上につながります。なお、筋力トレーニングは成長が止まってから15歳以降にすると有効です。ここでいう年齢は実年齢ではなく、『成長の段階が6歳らしい・12歳らしい・15歳らしい年齢』になります」(前出・樋口さん )。
過去のバラエティ番組では、10歳だった小学校4年生の時にバドミントンを始め、中学1年生の時に地元・愛知県で1位になったことが紹介されている平野。8歳でダンスを始めて、併行して10歳でバドミントンもこなすなど、見事にこの流れに乗っている…。
■「腸内環境も大切」
前出の樋口さんによると、筋肉が付きやすい人のもう一つの特徴として、腸内環境が整っていることが挙げられるという。「どんなに筋トレを頑張っても腸内環境が悪く、腸内で必要な栄養を身体に吸収できていないと筋肉はあまり大きくなりません。筋肉が付きやすい人は良い生活習慣を送り、栄養バランスの取れた食事を摂っており、腸内環境が整っている人が多いかもしれません」(前出・樋口さん)。
この点でも、平野は抜かりない。2020年2月にファッション雑誌『ViVi』のインタビューで、「今はグルテンフリーです、平野。何よりも食事の管理ですね。何かを塗ってとかよりも、内側からのケア。脂っこいものとかパン、麺系は控えています」と発言しているのだ。
幼少期から積み重ねてきたことが「何もしなくても筋肉がつく」体質につながっているのかもしれない。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人 取材協力/<a href="https://nakaseikei.com/">医療法人藍整会 なか整形外科・理事長の樋口直彦さん</a>)