母親を惨殺した20代女の狂気に市民は震撼 自ら冷静に通報し奇妙な発言も
警察の聞き取りに、近隣住民は「ずいぶん奇妙な言動をみせる娘だと思って見ていた」と話した。
アメリカ・ネバダ州で10月26日、20代の娘が母親を殺害するという事件が起きた。地元メディアの『KLAS-TV』などが報じ、その女の得体のしれぬ狂気性について『LAW AND CRIME』『wane.com』などが紹介している。
■若い女の声で通報が入る
2日の午前2時半すぎ、ラスベガス・メトロポリタン警察の緊急通報指令室に、若い女の冷静な声で「私、自分の母親を殺したと思う。現場に救急車をお願いします」という通報が入った。
電話の主はヘンド・バスタミと名乗る28歳の女で、母親との口論が激化して衝動的に殺害してしまったという内容だった。
■カリフォルニア州で身柄を拘束
オペレーターは母親宅の住所を、ラスベガスのジューン・フラワー・ドライブにある民家だと確認。緊急車両が多数出動し、現場に到着すると、通報者の母親とみられるアファフ・フッサネンさん(61)の遺体を確認した。
一方、ヘンド容疑者はすでに車で現場から逃走。カリフォルニア州サンバーナーディーノ郡の公道で身柄を拘束されたが、ほぼ全身が母親の血にまみれていた。法的な手続きを経て、今後ネバダ州に引き渡される予定だ。
■冷静だった通報の声
ヘンド容疑者は取り調べにも協力的だが、一貫して驚くほどの冷静さを保っているという。通報指令室のオペレーターとヘンド容疑者とのやりとりは、メディアにも公開された。
「なぜお母さんを殺したと思うの?」「なぜって…私が自分でやったからよ」「どうやって殺したの?」「テーブルを頭に振り下ろしたの。それから彼女の首を切り落としたの」「えっ、何を切ったの?」「首よ」といった内容を聞くことができる。
■ふざけた発言に警察も困惑
またヘンド容疑者は「私は性的な魅力にあふれている。8月にハリー・リード国際空港で逮捕されたときは、男の警察官に『君ほど美しい女性は見たことがない』と言い寄られた」などと話し、警察を困惑させた。
なお、事件現場の近隣住民は警察の聞き取りに「奇妙な言動を見せるため、娘さんには精神疾患があると感じていた」などと話しているという。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)