北朝鮮、日本海へのミサイル発射が異例のペース 全面戦争の危険性も…

米韓による合同軍事演習に強く反発する北朝鮮。今後は核実験の危険性も現実味を帯び…。

ミサイル

北朝鮮は今月7日、米韓による合同軍事演習には圧倒的な軍事措置で対抗していく姿勢を示し、2日からの5日の間に、弾道ミサイルや空対地ミサイルなど30発以上を発射したと明らかにした。


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■止まらない北朝鮮によるミサイル発射

北朝鮮が短期間でこれほどミサイルを発射するのは初めてで、異例のペースといえる。

米韓は北朝鮮に対して強気の姿勢を崩しておらず、今後北朝鮮がさらなる挑発に出る可能性もある。日米韓の3ヶ国は、北朝鮮が7回目の核実験を行う恐れもあるとしている。

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■北朝鮮が苛立ちを強める背景

北朝鮮がこれほどまでにミサイルを発射する理由は何か。それは韓国のユン政権が米国や日本と対北朝鮮で結束し、北朝鮮が最も嫌う米韓軍事演習を再び強化していることにある。

前政権は北朝鮮に対して宥和な姿勢を堅持していたことで、北朝鮮によるミサイル発射はそれほど多くなかった。また、今月米国では中間選挙が行われたが、バイデン政権が発足から今日にまで北朝鮮問題で何も反応を示してこなかったことにも北朝鮮は不満を強めてきた。


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■偶発的衝突によって全面戦争の恐れも

こうやって双方の間で軍事的挑発がエスカレートすると、そのうち偶発的な衝突が発生し、次第に戦火が拡大し全面戦争に入る恐れがある。

今回、初めて北朝鮮が打ち込んだミサイルが北方限界線を超えた韓国側の海域に落下した。米韓とも戦火が拡大しないよう十分な対策を講じることになると思うが、北朝鮮側にそれができるかは不透明な状況だ。


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■状況は極めて緊迫化

北朝鮮もウクライナに侵攻したロシアの状況は理解しているだろうが、北朝鮮とロシアが異なるのは、自らの領土保全が脅かされているかどうかである。

今日、ロシアは自らの領土保全が侵害されているわけではないが、北朝鮮はそれをもとに軍事的けん制を行っているのである。北朝鮮が軍事的に米韓に大きく劣るのは間違いないが、それによって戦火が拡大しないかどうかとは別問題である。今日、状況は極めて緊迫化している。

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(取材・文/Sirabee 編集部・セレソン 田中

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