木で造られたマゼランペンギン 材料は意外な所から収集していた
廃材を芸術作品に昇華させるアーティストが話題。木材の息吹を大切にして第2の人生を歩ませる手腕に迫る。
■“廃材再生師”として廃棄物に再び生きる道を授ける
今回、快く取材に応じてくれた加治さんに話を聞いた。
廃材再生師として活動して8年目となる加治さん。今回のペンギンについては「1週間程で制作しました」と語る。
続けて、こだわりについては「私の作品は基本着色せず、素材の色や形を活かして制作しています。ペンギンの黒と白は廃材本来の色で制作しました。また、サイズは実物大にこだわっていて、普段は近づけない動物やアレルギー等の問題がある生き物も大きさや雰囲気を感じてもらえるようにしています」と、動物本来の姿にこだわっている様子。
さらに全作品に込めるメッセージを聞いたところ「『役目を終え、死んでしまった”廃材”(もの)たちに、もう一度”生命”(いのち)を吹き込む』をコンセプトに制作しています。私は木の廃材をアート作品として使っていますが、皆さんの身近なものも廃棄以外の使い道があることを作品を通して今一度考えるきっかけにして、廃材の可能性を感じてほしいです」と、日頃何気なく捨てている物にも意外な価値があることを強くアピールしていた。
■リアルさも追求したペンギン像
マゼランペンギンです🐧
全部建築現場や作家さんからの"廃材"から作りました pic.twitter.com/Uxhviap1eT— 廃材再生師:加治聖哉 (@scrapanimal) October 30, 2022
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(取材・文/Sirabee 編集部・神宮寺珠馬)