インドの農家がサステナブル農業を開始 デリーの大気汚染は減少の可能性高まる
インドでは最新技術が取り入れられ、サスティナブルな農業へ移行を始めている。
■工場と協力して燃料にも
アマルジット・シンさん(48)は、籾殻を近くの工場に売却して燃料にする方法を選んでいる。彼や他の農家は、不耕起播種機「ハッピーシーダー」などの機械を使い、環境を汚染しないようにしているのだ。
農家のなかには、作物残渣を圧縮して俵にする「ベーラー」と呼ばれる機械を使っている人たちもいる。
■大気汚染によるデリーの現状
今年10月下旬のデリーの大気汚染は、祭り後に悪化した。爆竹や花火も昨年より多く使用されたことで、霧がかかったように白くなり、咳やくしゃみ、喘息などの症状が出ている人が続出している。
政府は大気汚染問題に真剣に取り組むと主張し、焼畑を防ぐためのいくつかの新技術を農家に提供している。ただ、汚染の原因は焼畑農業のみではない。ディーゼル車やゴミ処理、工場の廃棄など、経済発展に関わる問題は山積みだ。
そうしたなか、日本も含める世界からの最新技術がどんどん取り入れられており、環境問題に積極的な国民も増えている。国民は、1日も早く澄んだ空気を吸えることを期待している。
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(取材・文/Sirabee 編集部・NaganoYae)