インドの農家がサステナブル農業を開始 デリーの大気汚染は減少の可能性高まる
インドでは最新技術が取り入れられ、サスティナブルな農業へ移行を始めている。
インド北部パンジャブ州の一部の農家は、大気汚染を軽減するため、畑の作物残渣をサスティナブルに処理する方法を選択し始めている。現地メディアである『Mint』が報道した。
■大気汚染の要因は焼畑農業
デリー隣接のパンジャブ州とハリヤナ州の農民による焼畑農業は、10月から11月にかけてデリー近郊の汚染の主な原因となっている。祝祭シーズンに燃やされる爆竹と相まって、デリーのいくつかの地域では大気質指数が999を越えるのだ。
そこでパンジャブ州の農家は、サスティナブルに処理する方法を取り入れた。作物残渣を土壌に混ぜることで化学肥料の消費を減らすだけでなく、燃料として販売したり、天然肥料として利用し始めている。
■農機具を使って天然肥料に
ブピンダル・シンさん(59)が住む村の70%の農家は、2018年から籾を焼かず、「MBプラウ」という耕耘機を使って作物残渣を肥料として土に混ぜて分解させている。
ブピンダルさんは「残渣を土に混ぜることで、肥料の消費量が減りました」「以前は、小麦の栽培にカリウムを使用していましたが、今は使用していません」と述べた。また、「農家は焼畑をしたくありません。環境には人一倍気を遣っているのです」とも語っている。