「年中部屋干し」する若者が増加…? 洗濯物を外に干さない”意外な理由”
ここ数年、部屋干しする若者が増えているという。一体何が起きているのだろうか…。
気温がグッと下がり、日の入りが早まるこの時期、外に洗濯物を干しても乾きにくい。つい部屋干しにする人も多いかもしれない。
だが、いま若い世代の間では季節や天気等関係なく、室内で干す人が増えていて…。
■常時部屋干しにする人が多い
ここ数年、部屋干しする人が増えている。2021年7月の花王の調査によると、若年世帯では4人に1人が常時部屋干しをしているという。
これまでは、部屋干しというと生乾きによる「嫌な臭いがつく」と敬遠されがちだった。だが、最近は臭いを軽減する洗濯洗剤も増えて、洗濯から乾燥まで短時間で行うドラム式洗濯機も出るなど、部屋干しによるデメリットが解消されているからかもしれない。
■「部屋干し派」が明かした理由
20代で独身男性のAさんも、もっぱら「部屋干し派」だという。「20代半ばから一人暮らしを始めましたが、1年中部屋干しです。洗濯物をベランダに持ち運ぶのが面倒で外には干しません。部屋干しでも洗濯物は臭くならないですし、特段デメリットを感じたことはありませんよ」(Aさん)。
記者も面倒臭がりの性格なのでAさんの理由には共感できる…。ただ、若い世代全員がそうした理由で部屋干しをしているわけではないだろう。
より詳しい実態を調べるため花王に取材したところ、「驚きの理由」が判明したのだった。
■ワークスタイルの変化か
花王の商品PR担当者によると、同社では2006年から数年置きに部屋干しの頻度に関する調査を行っているという。06年と2020年を比較すると、変化が見受けられるようで…。
「06年時点では常時部屋干しされている方が約13%、時々の方が50%程度でしたが、20年時点だと常時部屋干しが約23%、時々が52~53%と増えています。21年7月時点での年齢別の部屋干し率は20~30代が多いです。特に20代で常時部屋干している方は43%、時々が33%、30代で常時部屋干している方が27%、時々が42%と、若いほど室内干しする人が多い傾向にあります」(花王 商品PR担当者)。
では、なぜ部屋干しする人が増えているのだろうか。「20代で部屋干しする方で『いつもの習慣だから』という理由が40%程度、『夜に洗濯をするから』という理由が30%程度です。この10年間で共働き家庭が増え、夜に洗濯される方の中には『夜に干したくない』という声もあります。ワークスタイルの変化と共に部屋干しが一般化しているのかもしれません」(前出・花王 商品PR担当者)。
■積み重ねが大きい
近年のコロナ禍も少なからず関係しているようだ。前出の花王 商品PR担当者は数値的なデータはないと前置きして続ける。
「新型コロナウイルスが流行した直後は『どのようなものかわからず外に干すのが怖い』といった声もありました。また、『花粉症なので花粉がつくのが嫌だ』という声もあがっています」。
ワークスタイルの変化、ウイルスや花粉の予防など様々な要因が重なったことによる結果なのかもしれない。ちなみに、「部屋干し需要」の高まりによって、花王では今年8月6日に部屋干しの臭いを根本から無臭化する”部屋干し臭撃退技術”を搭載した「アタックZERO(ゼロ)部屋干し」を発売している。(ワンハンドタイプ税込み547円)
今後、各メーカーでこうした洗剤の開発がさらに進めば、「部屋干し派」は今以上に増えていくかもしれない。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)