キャンプ場併設の動物園からライオンが脱走 ナイトサファリが悪夢に…
夢のようなキャンプ体験が悪夢に一転。大事にならず、これも良い思い出に…?
夏場に動物園へ出かけると、暑さでぐったりしている、あるいは寝てばかりという動物をよく見かける。夜行性の種類も多いため、夜間に動物園を開放する「ナイトサファリ」を催す施設も増えているという。
そんな中、動物園に宿泊できることが人気のキャンプ場で悪夢が起こってしまった。イギリスの『Daily Mail』や『LAD BIBLE』が報じている。
■動物園に泊まれるキャンプ場
オーストラリア・シドニーにあり、約150種類、2,000匹の動物を飼育している人気のタロンガ動物園。ここの園内には、『ロア・アンド・スノア』というキャンプ場が併設されている。
普段は眠っている動物も夜間なら活発に行動する様子を見ることができ、動物たちを一晩じゅう間近に感じられることが話題になり、家族連れやカップルから連日のように大好評だという。
■「30秒以内に閉鎖します」
しかし数日前の朝6時半ごろ、突如その園内にアラームが鳴り響いた。「緊急事態が発生しました。手荷物を置いてただちに最寄りの非常口から逃げてください」と放送が流れたのだった。
続けて「30秒以内に動物園は閉鎖されます」と言われ、理由は明かされないまま約50名の宿泊者たちは一斉に出口に向けて走ったという。
■ライオン5頭が脱走
当時キャンプ場にいたマグナス・ペリーさん夫妻によると、出口へ向かったところで「フェンスの中にいたはずのライオン5頭が逃げ出した」と飼育員から告げられたそう。
飼育員らはなんとか4頭を捕獲しフェンス内へ戻すも、残りの1頭がなかなか捕まらず、最終手段として麻酔銃を撃ち、非常事態は発生から10分もなく収拾された。
■土を掘り脱走か?
逃げ出したライオンたちは、宿泊者がいる場所から100メートルほどまで近付いていたものの、幸いケガ人などは報告されていない。
その後、ライオンが暮らす敷地内の土に掘った形跡があり、その上のフェンスが壊れていることがわかった。動物園の担当者は「絶対にあってはならない重大な事件」とし、現在も原因の調査中を続けている。園内の安全が確認されるまでライオンの展示は行わないという。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)