たまごっちにマッチング、デリバリー機能 最新版がブームで「意外な反響」が…

昨年11月に発売された「たまごっちスマート」がブームとなっており…。

2022/11/04 04:15

たまごっちスマート

1990年後半に大ブームを巻き起こした「たまごっち」。初代発売から25年以上経ったいま、新たに爆誕した「たまごっちスマート」がブームになっている。

最新たまごっちには、マッチング機能・フードデリバリー・NiziUとのコラボなど、“チョベリグ”な機能が盛り込まれていて…。

【写真】たまごっちスマートのまさかの反響


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■社会現象になったたまごっち

たまごっち

「たまごっち」は、1996年に「携帯育成デジタルペット」というコンセプトで発売された。画面の中に登場するたまごっちにごはんをあげたり、うんちの掃除をするなど一緒に遊びながら育てていく携帯玩具(おもちゃ)だ。

たまごっち

こまめにコミュニケーションを取ると機嫌が良くなるが、ごはんをやり忘れると機嫌が悪くなるといった育成機能にハマる人が続出。入荷の情報を聞いた人が夜通しでお店に並ぶ姿がたびたびテレビでも取り上げられ、社会現象になった。

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■最新機能に驚き

たまごっち

そんな初代・たまごっち爆誕から25年経った2021年11月、「Tamagotchi Smart」(以下、たまごっちスマート)が発売された。これはシリーズ初のウェアラブル型たまごっちとなっている(写真はミントブルータイプ・税込6,380円)。

今、この商品が再び「たまごっち」ブームを起こしている。その理由は、従来の育成機能を軸にした楽しみ方の多彩さにあるようだ。「たまごっちスマート」内にある『たまっちんぐアプリ』で他のたまごっちと出会いデートできるほか、買い物もフードデリバリーの『たまデリバリー』で注文が可能。もちろんゲーム内に登場するコマンドだが、マッチングアプリやウーバーイーツを彷彿とさせる今風のアレンジである。

また、人気アイドルグループNiziUとコラボしたり、「たまごっちnanoシリーズ」でアニメ『鬼滅の刃』『東京リベンジャーズ』などとコラボするなど、挑戦的な企画も見受けられる。”チョベリグ”な進化を遂げたたまごっちスマートはいかにして生まれたのか。

販売元であるバンダイに取材したところ、意外な裏側が明らかになったのだ…。

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■開発の経緯を聞くと…

初代から「発売25周年」ということもあり、社内でも気合いが入っていたようだ。

「たまごっちとしての基本的な遊びや育成に改めて立ち返りました。キャラクターがユーザーに懐いたり、たまごっちをより近くに感じられるデジタルペットという初期からのコンセプトを意識しつつ、現実社会で色々なものがスマートになった今の時代に合わせて機能も進化させています」(たまごっち企画開発担当者 )。

メインターゲットは小学生の女の子だというが、幅広い世代を意識して開発したという。「初代たまごっちを買っていただいた30~40代の方や白黒液晶でアンテナがついた『ケーたま』シリーズを遊んでいただいた20代後半の女性もターゲットにしています」(前出・担当者)。


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■「共通の話題ができた」

たまごっちスマート

今の時代を反映した機能が多いことについても聞いてみた。「メニュー一つ一つのアイコンや『たまデリバリー』で遊んでいただくなど、ウェアラブルデバイスであることを意識しました。『たまっちんぐアプリ』では、たまごっち同士一緒に映画を見てデートしたり、海辺でおしゃれなドリンクを飲みながら会話し、その後結婚することができます」(前出・担当者)。

発売以降、売れ行きは好調だという。「昨年11月にNiziU様とコラボし、プロモーションもできたことから好調でした。今年に入ってからもユーチューバーやタレントの方に『たまごっちスマート』で遊ぶ投稿をしていただいたおかげで、さらに伸びている印象です」(前出・担当者)。

遊ぶ層も小学生だけでなく、10代後半から20代前半と若者層も多いそう。幅広い世代に刺さったことでこんな反響も…。

「お子さんが世話できない時に親御さんが手伝うなど、親子で一緒に育てる人もいるようです。また、10~20代の方からは自分の母親と共通の話題ができたことを喜ぶ声があがっています。コロナ禍で家族一緒に過ごす時間が増える中、たまごっちが共通の話題の一つになったようです」(前出・担当者)。

「たまごっちスマート」はたくさんの世代に愛されるアイテムになるに違いない。

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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人

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