犬を車で散歩させていた男が動物虐待で逮捕 ロープにつなぎ転がせて傷だらけに…
犬は全身のあちこちを擦りむき、右わき腹と右膝は肉がえぐれてしまった。
犬を飼っていて大変なのは、日々散歩に連れ出さなければならないこと。だがそれも覚悟のひとつ、飼い主としての責任だ。
そんななかアメリカ・フロリダ州では、危険きわまりないやり方で散歩をさせていた男が逮捕された。『NEW YORK POST』『KKTV-11NEWS』などが報じている。
■危険きわまりない散歩
アメリカ・フロリダ州パームビーチ郡の公道で10月9日、白い犬がピックアップトラックの後ろにロープでつながれ、引きずられている様子が目撃された。
犬は車のスピードについていけず、途中から路面を寝た状態で引きずられ、ときに回転し、痛みと恐怖で悲鳴を上げていた。目撃した他の車のドライバーたちは、誰もが「気づかない間に犬が車外に落ちてしまったのだろう」と思ったという。
■不機嫌そうに犬を拾い上げる
ある目撃者は車でピックアップトラックに近づき、クラクションを鳴らして飼い主の注意を引くことに成功すると、犬のことをジェスチャーで知らせた。
すると飼い主は車を停め、不機嫌そうに降りてくると犬を拾い上げ、荷台にボンと放つと去っていった。目撃者はその乱暴な扱い方から飼い主の習慣的な虐待を想像し、警察に通報することにした。
■車の荷台は血だらけだった
事件から5日後、郡保安官事務所は情報が寄せられた車両を発見。荷台が血だらけだったことから、飼い主のリサンドロ・アレラーノという男を動物虐待の容疑で逮捕した。
犬はフレンチブルドッグのミックスでメス。名前は「ブランコ」といい、獣医による治療を経て現在は動物保護管理局が世話をしている。傷が治り健康が確認されたら、里親を探すことになるという。
■右膝の肉は大きくえぐれ…
郡保安官事務所はブランコの状況について、全身を擦りむき、特に右わき腹と右膝は肉がえぐれるなど傷が深いことを写真とともに説明。「冷血非道な蛮行は決して許されない」と断罪した。
車の左後ろで横になったまま引きずられているブランコの映像も提出され、通報者の機転と協力のおかげで正式な起訴につながったとして、感謝の言葉が添えられた。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)