約7割が「苦手」と感じる美容室での会話 コロナで”意外な変化”が起きていた…

苦手に感じてしまう人も多い美容院での会話。現役美容師に心がけていることを聞くと…。

2022/10/28 04:15

美容院

「洗い足りないところはございますか?」「今日はワックスつけていかれますか?」──。美容室に行くと、髪に関することから他愛ない話題まで美容師と会話する。

だが、コロナ禍で美容室での会話にも「変化」が起きていて…。


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■約7割が苦手に感じる「会話」

美容室に行くと、カットやカラーなど髪に関する話題から雑談まで美容師と会話することが一般的だ。ただ、最近はニュース等で「会話なし」のメニューを組み込んだ美容室が紹介されることも多い。

Sirabee編集部では、全国10~60代の男女1,000名を対象に「美容室での会話は得意か?」という調査を実施。

美容室調査

得意と回答した人が21.3%だったのに対して、苦手と回答した人は78.7%という結果に。「会話が苦手」「自分が人見知り」「のんびり過ごしたい」など、様々な理由から苦手に思う人が多いのかもしれない。

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■美容師が気をつけていること

ただ、美容師側も客に対してやみくもに話しかけているわけではない。東京・新橋にある「LonaLona Clinic(ロナロナクリニック)」で美容師・毛髪診断士を務める佐藤誠治さんに、客との会話で心がけていることを聞いた。

「基本的に『お仕事は何をされていますか?』という質問はしません。以前から心がけていましたが、特にコロナ禍で業績が悪化している方もいれば良くなっている方もいるので、こちらから仕事の話題を振らないようにしています。また、恋愛など個人的なことには触れないようにしています。ただ、お客様によっては初回でもそうしたお話をされる方もいるので、お客様に合わせていますね」。

お店によって接客の仕方は異なる部分もあるだろうが、記者もこれまで訪れた美容院で仕事の話題を振られたことはない。

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■コロナ禍になって変わったこと

コロナ禍で美容師も客もマスクを付ける光景が当たり前になりつつある。マスクを付けるようになったことで、変わった点もあるようだ。

「ドライヤーをかける時に『乾かしますね』と声をかけたら、こちらから話を振らないようにしています。ドライヤーをかけながら話をするとどうしても声のボリュームが大きくなり、他のお客様が飛沫を気にされる可能性がありますからね。コロナ以前からドライヤー中の会話は控えていましたが、飛沫対策をする意味でも髪の毛に関する最低限のことにとどめ、話す場面と話さない場面でメリハリをつけるようにしています」(前出・佐藤さん)。

客と話す中で他愛ない雑談になることもあるが、その際も注意を払っているという。「スタッフ一同、日頃から感染対策を徹底していますが、『旅行に行った』『居酒屋に行った』といった話題は避けるようにしています。自分達がプライベートで出かけたという話題であっても気にされるお客様がいますからね。そうしたお話をする際も『こういう対策をした』というのを付け加えるようにしています」(前出・佐藤さん)。


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■共通する思いがあって…

人それぞれ考え方が異なるので、客によって話す内容も変えていることが分かる。ただ、誰と接する上でも共通していることがあって…。

「色々と制限があり、楽しみが減っていると思います。限りある中で楽しみを見つけたい方が多いので、お客様と会話する際はなるべく楽しい時間を提供できるよう心がけています。『来年は海やプールに気兼ねなく行けたらいいですよね』など、プラスの話題を出すようにしていますよ」(前出・佐藤さん)。

コロナ禍で変わった点もあるとはいえ、美容室にいる間は「少しでも快適に過ごしてほしい」という思いは変わらないのだ。

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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人 取材協力/<a href="https://lonalona.jp/">LonaLona Clinic 美容師・毛髪診断士の佐藤誠治さん</a>)

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2022年10月18日~10月20日
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)

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