「オタクの血」は汚れている!? 問題発言にアキバの献血系オタがガチ反論
ネットで物議を醸している「オタクの血」議論。この騒動を見た秋葉原のとあるオタク男性は意外な反応を見せる。
■オタク男性の反論
血液は長期保存ができない。そのため日本赤十字社は、人気アニメなどとのコラボを通じ随時献血のPR活動を続けている。
年末とお盆の年2回開催される大型同人誌即売会イベント「コミックマーケット」では会場近くに毎回献血バスが出現しており、コミックファンたちが「医療に役立てて欲しい」と奉仕の気持ちで行列を成すのは一つの風物詩だ。そんなコミケ会場や、秋葉原の献血ルームに通算56回以上通っている秋葉原在住の40代オタク男性に話を聞いた。
「今回のツイートを見て、とらえ方が酷いなとは思いました。ただ何を言われようが、オタクの血が必要な人に行き渡るのであれば私自身は生きている意味を実感します」と男性は明かす。
■「チスイコウモリ」の教え
「あるチスイコウモリは怪我や病気で餌が取りにいけない仲間に餌を分け与えるそうです、それは利他主義では無く自分が困った時も同じように看病してもらえる事を知っているのでそうしているそうです。誰かの為はいずれ自分のためになる究極の利己主義でもあるのです」と続けるオタク男性。
「献血が困っている人のために役立っているかなとほんのり考えたり、献血の世話をしてくれる看護師さんとの世間話と笑顔がご褒美ですね。もちろん献血後にいただける記念品も楽しみ」とも吐露し記者に写真を見せてくれるのだった。
そして「献血前は体を冷やさないようにあったかいココア、終わったら栄養がありそう(成分献血と同じ色)なリアルゴールドを飲みます。あとはコーラがぶ飲みします。ワインがキリストの血のようにコーラが私の血なのです。まさに汝、隣人を愛せよ」と締めた。ぶっ飛んでる…。
言い換えるならば献血を続けてきた当事者たちは一笑に付すレベルの騒動だということだ。そこには周囲に何をいわれようと自らの趣味道を邁進し続けてきたオタクの強さがあるように感じた。世の中で役立てるため献血する人と、その血を汚いと罵倒する人。ネットには様々な人がいるが、どちらが正しい行動かは火を見るよりも明らかだ。
・合わせて読みたい→性別の質問に答えない60代男性の献血を病院が拒否 双方の対応が物議に
(取材・文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤)