『名探偵コナン』、大活躍していた発明品で… いつの間にか「姿を消したもの」
映画『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』がリバイバル上映される。劇場版でも最近使われない発明品があって…。
10月28日から11月7日の11日間、映画『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』がリバイバル上映される。最近の劇場版では、コナンが「キック力増強シューズ」や「ターボエンジン付スケートボード」などの発明品で犯人を追い詰めるシーンが多い。
だが、「ある発明品」はいつの間にかアニメや漫画でも使われなくなっていて…。
■90年代から続く人気漫画
『名探偵コナン』は1994年から『週刊少年サンデー』(小学館)で連載されている人気漫画。黒の組織によって少年化させられた高校生探偵・工藤新一が江戸川コナンと名乗り、組織の行方を追いながら数々の事件を解決していく物語だ。
96年からテレビアニメが放送され、97年から映画も毎年公開。
劇場版は『ハロウィンの花嫁』で25作目となる。そんな『コナン』のストーリーで欠かせないのが、コナンの良き理解者・阿笠博士のユニークな発明品だ。
■「消えた発明品」とは…
大人から子供までどんな人物の声も出せる「蝶ネクタイ型変声機」、ターゲットを眠らせる「腕時計型麻酔銃」、電気と磁力の刺激で極限まで筋力を高めて物を蹴ることができる「キック力増強シューズ」などは原作初期から今も使われている。ただ、当初大活躍していたのに、すっかり使われなくなった発明品もあるという。
連載初期から『コナン』を欠かさず読んでいるコナンファンの男性はこう語る。「イヤリング型携帯電話を全然見なくなってしまいました。アニメでは1997年に登場して頻繁に使われていたのですが、2000年代初めくらいから突然消えてしまったんです。時々、劇場版のオープニングで使われることはあるんですけどね…」(コナンファンの男性)。
■意外と画期的なアイテム
「イヤリング型携帯電話」は、その名の通りイヤリングに片方のみの有線イヤホンとキーパッドが付いたもの。かけたい番号を入力してからイヤホンを耳に入れると通話できる。
「蝶ネクタイ型変声機」と直通で会話できる機能もついた優れものだ。画期的アイテムにもかかわらずなぜ使う機会が減ってしまったのか、今後原作やアニメで使う可能性はあるのか。
この2点について聞くため、『コナン』を刊行する小学館に取材を申し込んだが、残念ながら今回はお断りしたいという返答だった。
■意外な「弱点」も浮き彫りに…
前出のコナンファンの男性はあくまで「推測にすぎない」としつつ、使われなくなった背景を語る。「連載が始まった90年代から今に至るまでの間、世の中には新しいものがたくさん出ました。『コナン』の文明も現実世界の流れにリンクしています。当初は公衆電話を使っていたコナンも、ガラケーついにはスマホを使うようになっています。いつの間にか阿笠博士の発明を上回るものが出てきたので、そちらに移行したのではないでしょうか」(前出・コナンファンの男性)。
登場時は画期的アイテムだったが、今では「弱点」も浮き彫りになっていて…。「大きさは大体、コナンの手の平に収まるくらいなので6~7センチくらいだと思います。携帯電話としてはかなり小さいので優れているように見えますが、メール機能が付いていないんです。声を出せないくらいピンチの状況や怪しい人物がいる中、連絡する手段としてはちょっと現実的じゃないですよね…」(前出・コナンファンの男性)。
たしかに、LINEやメールで助けを求めることができ、小学生が持っていても不自然ではないスマホには劣ってしまうかもしれない…。
時代に合わせて改良された「新・イヤリング型携帯電話」が発明されれば、また活躍してくれるかもしれない。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)