米銃乱射事件の15歳犯人は「赤ちゃんのよう」 幼い外見からかわれていた可能性も
容疑者は、小柄で童顔な外見を理由にいじめられていた…?
アメリカの若者が銃乱射などの無差別殺人事件を起こしたとき、世の中は犯人の家庭環境や学校での友人関係に注目する。いじめや不愉快なからかいが発覚することも多いが、このたびノースカロライナ州で起きた事件もその典型例かもしれないと話題になっているようだ。
地元メディアの『WRAL News』に続き、『News Observer』ほか全米各地のメディアが事件について詳しく伝えている。
■警察とにらみ合い銃撃戦に
ノースカロライナ州ラーレイ(ローリーとも)のヘディンガム地区で、13日午後5時頃に銃乱射事件が発生し、5人が死亡。この事件の容疑者を含め、負傷した3人が病院で治療を受けている。
事件を起こしたのは、地元にあるナイトデール高校の2年生で15歳のオースティン・トンプソン。警察は自宅から1キロ弱離れたところでオースティン容疑者を発見し、にらみ合いの末に銃撃戦が展開された。
■犠牲者には実の兄も
オースティン容疑者は自宅の周辺で銃を次々と発砲。犠牲になったのはメアリー・マーシャルさん(35)、スーザン・カーナッツさん(49)、そしてニコール・コナーズさん(52)は散歩中の犬とともに射殺された。
また、ラーレイ署の警察官で当時は非番だったガブリエル・トーレスさん(29)も死亡。容疑者はさらに、兄で高校3年生のジェームス・トンプソン(16)さんも銃殺した。近隣住民は『WRAL』の取材に「兄弟仲が険悪だといった話は聞いていない」と答えている。
■起訴されれば成人として裁判に
他にもマーシェール・ガードナーさん(59)とラーレイ署の警察官ケイシー・クラークさん(33)が、負傷してウェイクメッド病院に搬送された。うちガードナーさんは危篤の状態だ。
オースティン容疑者も警察との銃撃戦で頭部に被弾し、同じ病院で手当てを受けているが、現在も意識不明の重体。ウェイク郡地方検事局は、「奇跡的に回復するなら起訴する。裁判では成人と同等に扱われるだろう」と述べている。
■犯人の特徴は「小柄で童顔」
一方、事件について通報した人は「犯人は散弾銃を持ち迷彩服を着ている。13~16歳くらいだろうが、赤ちゃんのように幼い印象」と通報していた。ツイッターにはオースティン容疑者が兄ジェームズさんと並んでいる写真が多数出回っているが、1歳違いでもかなり身長差があるようだ。
アメリカの高校生の体格は、成人とほぼ同格の人が多い。小柄で童顔な外見を理由に、容疑者への執ようなからかいなどが起きていなかったかも、調査する必要があるかもしれない。
■「赤ちゃんのような少年」の容疑者
LATEST: Law enforcement sources tell @WRAL the active shooter in Raleigh was 15-year-old Austin Thompson.
Thompson’s older brother is among the five people killed in last night’s rampage.
Police say the suspected shooter is in critical condition in the hospital. pic.twitter.com/FpXlfZUqAy
— Keenan Willard (@KeenanWRAL) October 14, 2022
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)