ケンタッキー、恒例『30%オフパック』に”異変” あの「定番チキン」が消えた理由
ケンタッキー恒例の「30%オフパック」。よく見ると、いつもと違うことに気付いて…。
ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)で定期的に実施されている「30%オフパック」。様々なチキンが入ったパックは同店の人気商品の一つだ。
だが、現在販売されているパックをよく見ると、あの「定番チキン」が姿を消していて…。
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■相変わらず安いパック
9月29日から11月1日までの期間限定で、「いいとこぎっしり! 30%OFFパック」が販売されている。オリジナルチキン3ピース、カーネルクリスピー、ポテト(S)、ビスケットが入った「パックA」とオリジナルチキン5ピース、カーネルクリスピー、ポテト(S)2個、ビスケットが入った「パックB」の2種類だ。
お値段は前者が1,050円、後者が1,500円となっている(いずれも税込み価格)。値上げラッシュで何かと厳しいこのご時世、リーズナブルな価格でたくさんのチキンを食べられるのはうれしい限りだ。
■「あのチキン」がない
10月中旬、「30%オフパック信者」の記者も「パックA」を購入。たっぷりのハーブとスパイスで味付けされたジューシーなオリジナルチキン、にんにくと醤油の香ばしい風味が食欲をそそるカーネルクリスピー、ホクホクのポテト…。
どれも絶品である。だが、食べているうちにふと気付いた。
…ない。ナゲットがどこにもないのだ。8月17日から9月13日までの「30%OFFパック」を食した時は、5ピースついていた。
ケンタッキーのナゲットは肉が非常に柔らかく、パサパサした食感がない。ほのかにスパイスも効いているので、隠れたファンも多い。
コロナ禍の2021年・2020年にもしっかり付いていた印象だ。いわば「30%オフパック」の”定番チキン”といえるナゲットは、なぜ今回なくなったのだろうか。
ケンタッキーの本社である日本ケンタッキー・フライド・チキン(以下、日本KFC)に問い合わせたところ、「意外な理由」が判明したのだ。
■日本KFCに問い合わせた
日本KFCは、ナゲットが消えたことに関してこう語る。「固定の内容で必ず実施しているわけではなく、その時々でお客様に魅力ある内容でオファーしています」(日本KFC)。
ここ数年はナゲットが定番になりつつあったが、レギュラーメニューというわけではなかったのだ。今回はナゲットに代わって、ビスケットが入っている。今後、こちらがレギュラーになるか尋ねるも「レギュラー化するわけではなく、その時々でお客様に魅力あるパックになるよう内容を決定しております」(前出・日本KFC)と同様の回答だった。
つまり、常に食べる人達が満足できる中身にしているというわけだ。
■ナゲットに代わって入ったものは…
ケンタッキーファンならご存知、ビスケットは表面サクサク・中はしっとりした食感だ。特製のハニーメイプルをかけて食べるのだが、これがまたウマい。
記者は甘いもの、特にはちみつは大の苦手なのだが、ケンタッキーのハニーメイプルは不思議と食べられる。ナゲットも美味しいが、こちらが「定番」になるのもありだ。
次の「30%オフパック」の中身はどんなものになるのか──。細かい部分に注目すると新たな発見があるかもしれない。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)