何もなく無事終わった安倍元首相の国葬 岸田政権の外交的難題は続く

安倍晋三元首相の国葬は無事に行われたが岸田政権の支持率はアップする兆しは見えない…。

岸田文雄

先月27日、賛否を呼ぶなか安倍晋三元首相の国葬が東京・日本武道館にて執り行われた。JNNが1日と2日に行った世論調査では、「岸田内閣を支持できない」「国葬実施は良くなかった」と回答した人は半数を超えたという。


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■国葬を何とか乗り越えた岸田政権

国葬実施以前、アメリカのカマラ・ハリス副大統領、フランスのニコラ・サルコジ元大統領、インドのナレンドラ・モディ首相など多くの海外要人が参加するとのことから、テロや暗殺の恐れも排除できないなか、日本警察の命運をかけた厳重な警備体制が敷かれた。

それにより、国葬の日の朝から夜まで、会場となった日本武道館を中心に東京各地の駅や空港、主要駅などでは大きな事件は報告されず、今ごろ岸田文雄首相も安堵していることだろう。

もし何か起こっていれば、日本警察に疑問が向けられるだけでなく、日本の諸外国との関係にも大きなヒビが入ったことは想像に難くない。

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■支持率アップの要因にならず

周知のように、国葬については賛成、反対がはっきりし、その後も反対の声が収まったわけではない。海外メディアは、国葬によって露呈される日本の分断とも報道した。

国葬は岸田政権の命運をかけた一大行事になったが、それも大きく影響し、岸田政権の支持率は低下している。成功した国葬により、今後支持率が再び上昇傾向になる可能性も十分にあるが、岸田政権は今後も外交的難題に直面しそうだ。

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■政治経済のバランスで悩む岸田政権