松重豊、『孤独のグルメ』撮影の裏側 テレビに映らないところでの「気遣い」
今年で10年目を迎える『孤独のグルメ』。松重豊には「意外な一面」があって…。
「腹が…減った」──。7日、松重豊が主演を務めるドラマ『孤独のグルメ Season10』(テレビ東京系)がスタートする。
同作は放送開始から10年を迎える人気シリーズだ。長寿作品になったのは、松重のテレビに映らないところでの「気遣い」があって…。
■黙々と料理をかきこむだけ
『孤独のグルメ』は2012年に放送スタート。個人で輸入雑貨商を営む主人公・井之頭五郎が、仕事先で空腹に見舞われて店を探し、1人で食事する様子を描いたドラマだ。
内容は、松重の心理描写をナレーションでおくりながら黙々と料理をかきこむだけと非常にシンプル。恋愛や人間関係等の描写がないにも関わらず、絶大な人気を博している。
ここ数年は、金曜日の深夜0時過ぎと絶妙な時間帯に放送されることが多く、ネット上でも”飯テロドラマ”として親しまれている。
■五郎と異なる部分も…
毎回、ガッツリしたメニューを平らげたと思ったら同じくらいボリュームのある料理を追加注文するなど、松重の見事な食いっぷりも話題だ。普段から「爆食」している…わけではないようだ。
ある制作会社関係者は語る。「日頃はどちらかいうと少食です。ドラマのイメージからロケ弁を2~3個食べると思っていたスタッフはそのギャップに驚くそうです(笑)。ちなみに、ドラマの主人公・五郎は下戸という設定ですが、松重さんは大のお酒好き。最近は健康のために控えているみたいですが、意外にドラマと違うところも多いんですよ」(制作会社関係者)。
■スリムな体型を維持できる理由
少食でありながら、ドラマであれだけガッツリ食べられるのにはこんな理由が。「撮影前日は食事制限をし、当日の朝もヨーグルトを食べるくらいで限界までお腹を空かせているんです。毎回、きれいに食べきって残すことはありませんよ」(前出・制作会社関係者)。
また、前出の制作会社関係者いわく、「アフターケア」も万全だという。「食後は整腸剤を飲んで胃に負担をかけないようにしているそうです。撮影後は2~3日軽めの食事にしたり、日頃からウオーキングなどの運動をしているといいます」とも語る。
あれだけ食べても細身の体型を維持できるのには、そうした習慣も大きいのだろう。
■「お店の人も喜んでる」
“飯テロドラマ”は飲食店の協力があってこそ成り立つが、松重はロケで使用したお店のスタッフからも愛されているようだ。
「撮影を終えてから放送が始まるまでの間にプライベートで利用することも多いそうです。一人で行ったり、家族と一緒に行くこともあるといいます。お店では大騒ぎせず、お店の人に『この前はありがとうございました』とお礼を言って帰るみたいです。放送後は毎回大人気になりますし、お店の人も喜んでいるといいます」(前出・制作会社関係者)。
テレビには映らないところでのちょっとした「気遣い」も人気ドラマであり続ける理由の一つかもしれない。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)