14歳少年が失恋を苦に自殺 交際中と思った少女の「ただの友達」発言に傷つき
少年の日々の思いがつづられた日記帳が、現場に残されていた。
中学生から高校生にかけ、ぐんと増えてくる同級生カップル。勉強やクラブ活動で忙しいなかにも、爽やかな男女交際に憧れる子は多い。だが、恋には失恋もつきものだ。ある少年の悲劇の話題を『Times Now News』『LatestLY』などが伝えている。
■「ただの友達」に傷つく
インド・ムンバイ市のアンデーリ地区で16日の夜、地元の学校に通う14歳の少年が自らの命を絶った。
かねてから好意を抱いていた少女に告白し、ついに交際が始まったと本人は思っていたが、彼女が友人に「彼はただの友達」と話していたことを知り、ひどく落ち込んでいたという。
■勉学に忙しい学年
この国の教育は、ほとんどの子が5歳で入学する小学校の5年間、中学校の3年間(6、7、8年生)までが義務教育。その上に2年間の中等学校(9、10年生)、さらに2年間の上級中等学校(11、12年生)がある。
少年は、その中等学校に通う10年生だった。この学年と12年生には全国共通学力テストが実施され、その結果は大学進学に大きく影響する。少女ももちろん勉強に忙しく、男女交際どころではない状況だった。
■日々の思いを日記に
少年は自殺する直前に、SNSに設けられていた親族のグループ、そして友人のグループにお別れのメッセージを送信。親友および父親に電話もしたが、最後に声が聞きたかっただけなのか、通話時間は非常に短く、本人は無言だったという。
少年の父親は、自殺する動機がないとして事故や事件性を疑ったが、日々の思いがつづられた日記帳が現場に残されており、警察は失恋がきっかけの自殺と断定している。
■失恋の痛手をどうする
告白するも断られたときや交際が終わりを迎えたとき、人は誰でもしばらく落ち込んでしまう。それがどれくらい続くか、その後に気持ちがどう転じるかは人それぞれだ。
ある程度の年齢なら、趣味に没頭したり、友人との会食や旅行、ショッピングなどで気を紛らわせることも可能だ。
しかし若いうちは恥ずかしさや悔しさに圧倒されがちで、今回の事例のように落ち込みから抜け出せなくなることも。今のうちにたくさん失恋を経験しておこう、くらいの気持ちが必要なのかもしれない。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)