男子高校生が教室の座席めぐり大喧嘩 仲裁した校長が逆恨みされ殺人未遂事件に
生徒同士の激しい喧嘩に職員では埒があかず、校長が現れて容疑者を厳しく叱った。
大学受験を控えた高校の最後の学年。生徒たちは、緊張からどうしてもピリピリ、イライラしがちなのだろう。インドのある高校では、ささいな座席争いから恐ろしい殺人未遂事件が起きてしまった。『PUBLICAPP』『Times of India』などが報じている。
■在校生が校長を…
事件は、ウッタルプラデーシュ州シタプールのジャハンギラバードという町にある、アダッシュ・ラムズワロープ・インターカレッジで起きた。
上級中等部に通っていたグルヴィンデル・シンという12年生(日本の高校3年生)の男子生徒が、ラム・シン・ヴェルマ校長に向け拳銃を発砲させ、現在も逃走中だという。
■大喧嘩を校長が仲裁
23日、シン容疑者は教室内の座席をめぐり、級友と取っ組み合いの喧嘩を繰り広げていた。仲裁が必要だとして生徒が職員を呼びに行ったが、それでも埒があかないため校長が現れ、同容疑者を厳しく叱った。
これに不快感をあらわにしたシン容疑者は、椅子を床に叩きつけるなどして破壊。「退学になるぞ」と怒鳴られると口答えし、さらに平手打ちをくらっていた。
■校長は危篤の状態
ヴェルマ校長に対するひどい逆恨みを抱いて帰宅したシン容疑者は、なんと拳銃を入手。翌朝となる24日午前8時30分、学校に現れると校長室へ向かった。
その直後、大きな発砲音がしたため職員が現場へ急行。ヴェルマ校長は救急車で近くの救急病院に搬送されたが、頭部、腹部に3発も被弾しており、さらに大きな病院で治療を受けたものの危篤の状態だ。
■異変に気づいていた家族
一方、職員に犯行を目撃されたシン容疑者は、現場から逃走していた。警察はその行方を追っているが、同時に家族への事情聴取も行われている。
インドでは近年、拳銃が使用される犯罪が急増。親は「ひどく腹を立てて帰宅し、確かに『校長に叱られた』と言っていた。でも、息子がどこで拳銃を手に入れたのかは全く見当がつかない」と話しているという。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)