スーパーで驚き… 10月の値上げラッシュ前日、「意外なもの」が棚から消えた
ビールの値上げが大々的に報じられるが、スーパーでは「別のもの」がなくなっていて…。
じめじめした蒸し暑さが和らぎ、過ごしやすい陽気になった。明日からいよいよ10月を迎えるが、爽やかな秋の訪れを感じる余裕がない人も多いのではないか。
10月からあらゆるものが値上げするからだ。秋の「値上げラッシュ」前日、スーパーに行ってみると…。
画像をもっと見る
■6,500品値上げ
10月はビールや焼酎、日本酒などアルコール類の値段が上がる。また、マヨネーズなどの調味料やハム・ソーセージなどの加工食品、ティシュやキッチンペーパーなど紙製品も値上げする。
帝国データバンクによると、10月は6,500品目以上の価格改定が予定されている。アサヒ、キリン、サントリー、サッポロのビール大手4社は10月1日からビール系飲料の店頭価格が4~13%ほど上がることを発表している。
仕事終わりに家で生ビールを一杯やることを楽しみにしているサラリーマンには痛手となりそうだ…。
■ビールコーナーは通常通り
秋の値上げラッシュ前日の夕方、都内のスーパーを訪れた。初夏の値上げ前日には、カップ麺コーナーが空になっていたのが記憶に残っている。
「秋の値上げ」のメインはアルコール類、特にビールだ。そう思ってビールコーナーに行ったところ、どのメーカーのビールもしっかりそろっていた。
棚が空っぽどころか全面ギッシリだ。2週間ほど前からビールを大量に買う客が増えているニュースは盛んに報じられていた。
その対策が講じられたのかもしれない。今回はあまり影響はないかと思ったところ、「意外なコーナー」の棚が空っぽになっていたのだ…。
■生活雑貨コーナーで「異変」
生活雑貨コーナーに足を運ぶと、トイレットペーパーや台所洗剤、赤ちゃんのおしりふきなどが品切れになっていた。「ネピア」ブランドを展開する王子ネピアの家庭紙製品は10月1日出荷分から値上げすることが発表されている。
ただ、他メーカーの「エリエール」や「スコッティ」などはすでに値上げを実施済み。「秋の値上げ」が大々的に報じられたことで、慌てて買う人が多かったのだろうか…。
春から何度も価格改定が行われている。「あの商品は4月、この商品は8月に値上げした…」と細かくチェックしている人はそう多くないだろう。
6月1日の値上げ前日に足を運んだ時も、まだ値上げ前のものやすでに値上げしたものが大量に買われていた。今回も同じ現象が起きたのかもしれない。
■「先週末がピーク」
今回、大々的に報じられていたビールやハムなどの加工食品はむしろ早くから購入する人が多かったようだ。都内のスーパー店員が語る。
「先週末がピークだった気がします。その時は品切れになるほどではありませんでしたが、ケースで買われる方が多かったです」(都内のスーパー店員)。むしろ、前日には見落としていたティッシュやトイレットペーパーをまとめ買いする人が多かったのかもしれない。
今年も残り2ヶ月──。そろそろ「値上げラッシュ」の波は収まってほしいが…。
・合わせて読みたい→スーパーでまさかの光景… 6月の値上げラッシュ前日、「棚から消えたもの」
(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)