河川敷で遭遇した差別、酷すぎる内容に目を疑う… 突如現れた「5文字」に怒りの声
東京・足立区にて発見された張り紙。記された「差別的な内容」が大きな波紋を呼んでいるのだが、その真相は…。
多様化が唱えられる現代において、最も気をつけなければならないのが潜在的な差別意識。「差別である」ことを認知しない差別がいかに残酷かは、考えただけでも恐ろしいものがある。
なお以前ツイッター上では、東京都足立区にて発見された張り紙の「差別的な内容」に非難の声が集まっていたのをご存知だろうか。
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■張り紙に書かれた内容は…
注目を集めていたのは、ツイッターユーザーのナオクロサキさんが投稿した1件のツイート。
こちらの投稿には「俺が拾った子猫たち、なぜかベトナム人に食べられたことになってた。実際はみんな里親さん見つかって安心です」と綴られており、添えられた写真には屋外に掲出された張り紙の様子が確認できる。
どうやらこちらの張り紙はいち個人が掲出したもののようで、「2022年7月18日(海の日の祝日)に千住新橋手前の藪に子猫が6匹遺棄されるという事件が起きました」という書き出しから始まり、「しかし、110番通報が遅れたため、警察が来るまでの間に、ベトナム人の男がその子猫達を捕まえて食べるという更なる事件が起きました」と、ショッキングな出来事が綴られていたのだった。
■「差別や偏見を生む」と怒りの声
張り紙は「この事件について、目撃した方がいましたら、今からでも110番へ通報の上、情報提供して下さい」と呼びかけているのだが…ツイート投稿主の状況説明や、その他の投稿を見る限りでは、捨て猫たちが食べられた様子は全くない。
それどころか、ナオクロサキさんは捨て猫らを保護し、引き取り手を探すことに尽力していたのだ。
件のツイートは投稿から数日で2,000件以上ものRTを記録するほど話題となっており、ベトナム人および、外国人への差別を助長する内容の張り紙に対しては「こんな差別的なデマを流している人こそ、通報されるべき」「こういう張り紙が、差別や偏見を生むのでしょうね…」「ベトナム人の方々に謝罪してほしいです」といった怒りの声が多数寄せられている。
件の張り紙の内容は「事実無根」であると明らかになったワケだが、足立区では過去に、張り紙の掲出主が「ベトナム人が猫を食べている」と確信するような事件が起こったのだろうか。
そこで今回は、ツイート投稿主のナオクロサキさん、そして張り紙が発見された足立区、および公益社団法人「ベトナム協会」に詳しい話を聞いてみることに。すると、張り紙をめぐる「衝撃的な事実」が明らかになったのだ…。