「国葬会場」周辺では何が起きているのか? 周囲が騒然とする激しい怒声も…
安倍晋三元総理の国葬が14時から執り行われる。しかし早くも会場周辺ではトラブルが…。
安倍晋三元総理の国葬が27日、東京・九段下「日本武道館」で執り行われる。一般向けの献花台が用意されるとあり、周辺では開始前から多くの観衆が殺到。一部でトラブルが発生する事態になっている。
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■駅構内からトラブルの予感
12時、記者が武道館最寄り駅である地下鉄「九段下駅」に到着すると、駅構内に案内員がおり「一般献花はこちらの駅ではない」とアナウンス中だった。
厳重に警備体制が組まれた今回の会場、一般献花台は千鳥ヶ淵エリアに入口があり、交通規制が敷かれ迂回ルートしかない九段下駅から歩くと所要時間は約30分。地下鉄「半蔵門駅」が最寄りになるという。
駅では年配グループが「説明不足だ」「ここまで来たのに」「歩きたいからルートを詳しく教えて欲しい」と案内員に訴えており、一人の案内員に4~5人が集まる状況。早くもトラブルの予感が漂っていた。
■コスプレ姿の人も…
駅を出て靖国神社方面に向かう。
靖国通りは交通規制で車が走っておらず、10mに1人という間隔で警察官が警備中だ。
こちらは献花台に向かう推奨ルートではないため、国葬に反対するグループ、その様子を抑えようとするマスコミが多く散見されたエリア。旧日本軍と思われる軍服、ピカチュウをイメージしたコスプレ、さらにはサッカー選手のようなスポーツウェアと、およそ国葬参列者とは思えない出で立ちのユーチューバーと思われる配信者たちも集まっており、一時人の流れが滞留していた。
■突然の怒号
そんな中、「邪魔なんだよっ! お前、日本人じゃねえだろ!」という怒号が通りに響き渡った。それまで安倍元総理について否定的な言葉で自撮り配信していた中年男性に、若いサングラスの男性が食って掛かったのだ。
それまで意気揚々と配信していた中年男性は一気に青ざめ沈黙。周辺にはすぐ警察官が集まる。
トラブルは未然に食い止められたが、この男性は「国葬反対」「悪政」と書かれた機関紙を配り歩いていた女性グループについても「邪魔だ」と大声でまくし立てていた。
その一部始終を間近で見ていた男性は「怒鳴った男を終始撮影するカメラマンが2名いた。彼もユーチューバーなのでは…」と。なんとも混沌とした状況のまま、いよいよ国葬の開始時間を迎える。
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(取材・文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤)