巨大人工バストを装着するトランスジェンダーの教師 弱腰対応の学校に批判殺到
学校側は「性自認、ファッションや髪型などで職員を差別することはしない」と擁護するが…。
カナダの高校に勤務するトランスジェンダーの教師が、巨大な人工バストを装着して授業に現れ、生徒たちの笑いものになっていることがわかった。学校や教育委員会の対応についても批判が集まっていることを、『Toronto Sun』『Feminist Current』などが報じている。
■「辞めさせて」と保護者
問題が起きているのは、オンタリオ州ハルトン地域のオークビル・トラファルガー高校。教師のひとりであるケイラ・レミューさんはトランスジェンダーだが、最近は超ミニスカートをはき、大きなスイカほどある人工のバストを胸に装着して授業に現れるという。
生徒たちがSNSに動画や写真をアップし、学校には「教師としてあり得ない過激さ」「すぐに辞めさせるべき」といった訴えが保護者から相次いだ。
■「まるでピエロ」の声も
レミューさんは学校ではものづくり(技術)を指導しており、かつてはスティーヴン・ハンナと名乗っていたが、1年ほど前から「もっと女性らしくありたい」と思うように。その1つがスタイルの変化だった。
技術室には危険なマシンがいっぱいあるにもかかわらず、レミューさんは長いブロンドヘアを束ねることもせず、ミニスカートから生足を出し、シャツには乳首の形がくっきり。校内では「とんだ笑いもの」「まるでピエロ。哀れでイタイタしい」といった声も出ていた。
■今後の人生にも影響か
レミューさんの過激なスタイルに、ある生徒は目のやり場に困り、ある生徒は不快感をあらわにし、またある生徒は爆笑しながらカメラを向ける。
多感な年齢の生徒たちだけに、こうした経験が元となって、心のなかにトランスジェンダーを含む性的マイノリティへの侮蔑や迫害の念が生じる可能性は十分にある。そのあたりを案じる声も多いようだ。
■対応が甘すぎると批判が殺到
そんななか、オークビル・トラファルガー高校およびハルトン地域の教育委員会が、この件について声明を発表。性的マイノリティや人権への配慮から「性自認や外見で職員を差別することはしない」とレミューさんを擁護した。
教育関係者や保護者からは、そんな彼らに「配慮すべきは生徒への影響だ」「対処の方法が間違っている」とさらなる批判が殺到している模様だ。