父親が違う二卵性双子は意外に多い? 自ら希望したDNA鑑定結果に動揺する女性も
DNA鑑定の件数が増えれば、クロと判明する件数はぐんと上がるとみる医師も。
ブラジルで昨年、ある女性が二卵性双生児を出産した。子供たちの父親について確信が持てなかった彼女は、自らDNA鑑定を希望。そこで非常に珍しい事実が発覚したことをブラジルの『GLOBO』が伝え、『NEW YORK POST』『7News.au』など世界のメディアも続々と報じている。
■父親はどっちの男なのか
驚きの話題を提供したのは、ブラジル・ゴイアス州のミネイロスに暮らす19歳の女性。それ以上の情報は明らかにされていない。
女性は今から1年4ヶ月ほど前、シングルマザーとして二卵性双生児を出産。父親について、医師に「受精があったと考えられる頃、2人の男性と性的関係にあった。どちらの男の子なのかわからない」と打ち明けたという。
■2度起こった排卵
そこで1人の男性に協力を求め、DNA鑑定を行った結果、彼はなぜか1人の子供とだけ親子の血縁関係が認められた。
卵子の寿命は12~48時間、精子の寿命は7~10日間だ。主治医であるチュリオ・ホルヘ・フランコ博士は、ブラジルのメディア『GLOBO』の取材に「ある月経周期において排卵が2度起こり、それぞれの卵子が別々の男性の精子によって受精して、ともに子宮に着床したのでしょう」と話す。
■判明した1人と共に育児
異なる受精卵が子宮の中で一緒に育つ二卵性双生児は、胎盤も2つで羊膜も2つ。女性が複数の男性と関係を持っていた場合、理論的に矛盾はないとするフランコ博士だが、「確率は全出産件数の100万分の1ほどです。まさか自分がこうした事例を担当するとは…」とも話している。
母親は現在、1人の子の父親であることが判明した男性とともに子育てにあたっており、もう1人の父親であろう男性とは接点を持っていない。
■1万3000分の1どころではない?
2015年、アメリカ・ニュージャージー州で同様の事例があった際、家庭裁判所は男性2人に対し、養育費をわが子の分のみ支払うよう命じた。
その証言台に立った医師が「DNA鑑定をと言い出す人がほとんどいないだけで、実際に2人の男性と関係を持っていたような女性なら十分にあり得る」と述べ、そちらも話題を呼んだ。
『GLOBO』は今回、二卵性双生児においてそうしたことが起きる確率は1万3,000分の1という説を添えているが、実際はそれ以上に起きていると考えるべきなのかもしれない。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)