自宅前で車にはね飛ばされた女性が死亡 フェンスの忍び返しが体に突き刺さり…
フェンスはロートアイアン性で、不審者や動物の侵入を妨げる「忍び返し」が付いていた。
アメリカのニューヨーク市で、50代の女性が自宅の目の前で車にはねられ死亡した。非常にむごたらしい亡くなり方であったことを、『NEW YORK POST』『NBC News/New York』などが報じている。
■縁石を越え突っ込んできた車
事故は9日午後6時30分ごろ、ニューヨーク市ブロンクス区のブロンクスデール通りとクルーガー通りの交差点にあるアパートの目の前で起きた。
亡くなったのは、そのアパートの2階に家族とともに暮らしていたポーリーナ・ヌレカジさん(59)。グレーのレクサスSUVが縁石を越え、歩道に突っ込んできたという。
■忍び返しが体に突き刺さる
跳ね飛ばされたポーリーナさんの体は、アパートのフェンスに突き刺さり、さらに車に押しつぶされた。
フェンスはロートアイアン製で、上部には不審者や動物の侵入を妨げる「忍び返し」が付いており、その尖った部分がポーリーナさんの体に貫通。腹部、口と鼻から大量に出血し、救急車でヤコビ医療センターに搬送され緊急手術が行われたが、死亡が確認された。
■交差点の直前でスリップ
目撃した近隣住民や歩行者によると、SUVは交差点を曲がろうとしている車をよけようとして直前にスリップしており、横滑りしたまま歩道に突っ込んでいった模様。ニューヨーク市警は、偶発的な事故だった可能性が高いとしている。
また、付近では最近になって車道に新しく自転車レーンが設けられ、駐車中しようとする車を慌てさせるケースが増えていると指摘する声も。SUVの運転手もポーリーナさんと同じ病院に搬送され治療を受けているが、命に別状はないという。
■ピザを買いに行くため…
ポーリーナさんは、夫のフレーン・ヌレカジさんと結婚して40年。3人の子供と1人の孫を愛するやさしい女性だった。
メディアの取材に娘のダイアナさんは、「ピザを買いに行くと言って外に出て、ほんの数歩歩いたところでした」「自宅にいた父は外でドスンという大きな衝撃音がしたため、母を心配して様子を見に行き、そのまま救急車が到着するまで母を抱きしめていました」などと説明している。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)