Apple WatchとSiriがまた人命救助 マウンテンバイク事故で頸椎骨折の男性が回復へ
Apple Watchは、ミシガン州の女性の心臓病を見つけたことでも話題に。
最近よく目にする「万が一のことが起きたとき、スマホやApple Watchがあなたの命を救ってくれるかも」という話題。アメリカの男性が、このたび『PEOPLE』のインタビューで自身の身に起きたことを告白し、注目を集めている。
■日没が迫るなか単独事故
話題を提供した男性は、アメリカ・カリフォルニア州サンディエゴ郡在住のライアン・マコノヒーさん(23)。今年4月、ある丘でマウンテンバイクを楽しんでいたなか単独事故で頭から地面に落ち、頸椎を骨折した。
首から下が麻痺して感覚がないことに気づいたが、周囲には誰もいない。しかも日没が迫っていた。そこでマコノヒーさんは、午前中にそこでマウンテンバイクを楽しんでいた友人のピーターさんを思い出した。
■リュックサックに手が伸びず
背中のリュックサックに携帯電話を入れておいたが、腕や手がまったく動かない。そのため手首のApple Watchに向かって、音声アシスタントのSiriを呼び出すよう要請した。
現れたSiriに「ピーターに電話を」「スピーカーフォンに切り替えて」と依頼すると、間もなくピーターさんの声が聞こえた。事故のことを告げると、ピーターさんはGPS機能でマコノヒーさんの居場所を特定。ただちに救急車の出動を要請してくれた。
■腕を動かせるまでに回復
マコノヒーさんはヘリ空輸で大きな病院に運ばれ、数回の手術を経て腕を動かせるまでになった。この先2 年ほどかかるが、胸から下が動かせるようになると期待されている。
一方、ローレンさんという彼のガールフレンドが、高額になる医療費を助けようとクラウドファンディングにページを開設。日本円にして550万円ほどが集まっているそうだ。
■心臓病が発見された例も
このたび『PEOPLE』のインタビューに臨んだマコノヒーさんは、事故当時のを振り返り「もしもApple WatchやSiriがなかったら、私はもうこの世にはいない。まさに命の恩人です」と語った。
Apple Watchは1年ほど前にも、ミシガン州の女性の心臓病を見つけていた。
安静時に「心拍数が異常に高い。1分間に169回です」との警告のメッセージが出たといい、左手の痛み、左足のむくみ、左肩の痛みもあることから女性は病院へ。冠動脈狭窄症と診断され、ステント留置術を経て現在は元気だという。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)