エリザベス女王が生前最後に送った手紙 受け取った少女に羨望の声相次ぐ
返事を期待せずに出した手紙に、まさかの返事が来た時の喜びはひとしおだろう。
イギリスの象徴として、世界中から愛されてきたエリザベス女王が8日に息を引き取った。
女王の死に関するさまざまな報道がなされるなか、『The Sun』や『Chronicle Live』などの海外メディアが、女王からもらった手紙を大切に保管している少女について取り上げた。
■女王に手紙を送った少女
イギリスのノース・タインサイドに住むミリー・フランシスちゃん(10)は、6月にエリザベス女王のプラチナ・ジュビリーを祝う手紙を書いた。「ジュビリー」とは在位期間の節目を祝うもので、プラチナ・ジュビリーでは即位70周年が祝われた。
ただ純粋に、女王にお祝いの気持ちを伝えたかったというミリーちゃんだが、今月初めになってバッキンガム宮殿から返事が届いたという。手紙には女王からの感謝の言葉と女王の写真が添えられており、ミリーちゃんは唖然としたそうだ。
■返事を受け取り3日後の訃報
しかしながらエリザベス女王は、ミリーちゃんが手紙を受け取ってわずか3日後に亡くなった。結果的に、ミリーちゃんが受け取った手紙は、女王が生前に出した最後の手紙のひとつになったと言える。
ミリーちゃんは女王の訃報に大変なショックを受けたが、もらった手紙をフォルダーに入れて大切に保管。「学校に持っていくつもりだけど、みんなには触らせないわ!」と話しているという。
■「素晴らしい」と羨む声
バッキンガム宮殿には毎年多くの手紙が届くが、そのすべての手紙に返事が届くわけではない。
報道を見た人々からは、「素晴らしい!」「原本ではなくコピーを学校に持っていくべき」「触る時には手袋をするようにね」と、女王からの手紙を羨み、尊ぶ声が寄せられた。
■70年間君主を務めた女王
エリザベス女王は、1952年に女王として即位し、イギリス史においてもっとも長い在位である70年にわたって君主を務めた。そして8日、スコットランドの保養地であるバルモラル城で、家族に囲まれながら96歳で息を引き取った。
イギリス国民に寄り添い、世界中の人々の心にも記憶されるエリザベス女王。葬儀は19日に行われる予定だ。
・合わせて読みたい→観光客を怒鳴り行進で子供を踏み… イギリス女王の厳格な警備に賛否
(文/Sirabee 編集部・広江おと)