16歳少女が父親を石で殴殺 執拗な家庭内暴力に我慢できず…
16歳の少母は母親を救うため、自らの人生を捨てる覚悟で暴力的な40代の父親に歯向った。
インドでこのほど、少女が父親を殺した容疑で逮捕された。しかし、その犯行動機は警察も同情せざるを得ないものだったという。そんな事件の話題を『Times Now News』『ETEMAAD』などが報じている。
■宝石商の父親を殺害
3日、インド・ウッタル・プラデーシュ州の州都ガズィヤーバードにあるマドゥバン・バプダムという町で、16歳の少女が実父を殺害したとして逮捕された。
この事件で死亡したのは、宝石店を営むサンジェイ・ナガルさん(42)。妻(38)、容疑者である娘、そして2人の息子とともに暮らしていた。プライバシーを重んじ、容疑者の名前は明らかにされていない。
■砥石を手に取り…
サンジェイさんは事件当日、子供たちの目の前で妻を革のベルトで執拗に叩き、見るに見かねた少女が包丁の砥石を手に取り、それで父親を強く殴った。
息絶えたサンジェイさんを車に乗せると、少女は1.5キロほど離れたある学校の近くに乗り捨てて帰宅。マドゥバン・バプダム警察がその後部座席に男性の遺体を発見し、捜査を開始した。
■母親も起訴される
サンジェイさんには愛人がおり、普段から妻や子供に暴力をふるっていた。家族の証言から、我慢の限界を超えた少女が母親を助けようと蛮行に出たことがわかったが、殺人は断じて許されない。少女は正式に起訴され、現在その身柄は未成年者向けの拘置所にある。
なお、母親も夫の遺体を車に乗せることに協力しており、死体遺棄や証拠隠滅の容疑などで起訴された。
■車の運転はYouTubeで
母親を救うため、自らの人生を捨てる覚悟で、暴力的な40代の父親に歯向った16歳の少女。怒り心頭に発し、体内に大量のアドレナリンが湧いたことを想像させる事件だと、話題になっている。
なお、少女は車の運転免許を持っておらず、「YouTubeで技術を習得した」と話しているという。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)