36時間かけてハイカーに助けを求めた忠犬 谷底に滑落したご主人のため…
愛犬はやっとハイカーを見つけると、吠える声のトーンと表情でご主人の非常事態を伝えた。

長い年月をかけて交配を工夫し、人間に寄り添うようになった犬。知恵を働かせ、特殊な役割を果たせる犬種も少なくない。
やさしい愛犬との暮らしは高齢者を幸せにするといわれて久しいが、ときにはこんな形で命を救ってくれることも。イギリスのある話題を『The Sun』が伝えている。
■小川の岩に体を強打
イギリス・ノースヨークシャー州のノース・ヨーク・ムーアズ国立公園でこの夏、ハイキングをしていた高齢の男性が、誤って谷底に滑落する事故に見舞われた。
男性は、リンカンシャーのサットン・オン・シーから訪れていたマーティン・クラークさん(76)。60メートル下の谷底では小さな川の岩に体を強打し、動けなくなってしまった。
■ただ事ではないと悟ると…
マーティンさんはそのハイキングに、メスの愛犬「スキ(Suki)」を同行させていた。サルーキとコリーのミックスで、体毛のほとんどが黒く口回りと胸元の一部だけ白い。
スキは嗅覚や聴覚を頼りに谷底へ向かい、やっとご主人の姿を見つけたが、頭部から出血して苦悶する姿にただ事ではないと悟った。
■36時間後にハイカーを連れて戻る
ご主人の顔に冷たい鼻を当て、寄り添うなどしてみたが、まったく動くことができない様子に、スキはすぐさまそこを去っていった。誰かに助けを求めるためだった。
そして36時間後、スキはハイカーを連れて戻って来た。トム・ワイクスさん(57)と家族はスキの落ち着かない様子に、何かを必死に訴えようとしていることを感じ取ったという。
■「この子は命の恩人」
マーティンさんを見たワイクスさんは、ただちに国立公園に救助隊の出動を要請。肩や鎖骨の骨折も確認されたマーティンさんは、搬送先の病院で治療を受け1ヶ月ほど入院。このほどやっと退院し、スキを抱きしめることができた。
36時間も助けを求めてさまよい、ついにワイクスさん一家を見つけたとき、吠える声のトーンと表情でご主人の非常事態を伝えたスキ。マーティンさんは「スキは命の恩人。この子がいなければ私は死んでいました。感謝の気持ちでいっぱいです」と語っている。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)






