飲み会で「ある発言」に友人が反応、一体なぜ… 原因の2文字がネット上で波紋
飲み会の最中、発言内容に対して友人が指摘。その内容に「めっちゃ分かる」「気をつけよう…」と共感の声が相次いでいるのだ。
■盛岡市役所に漫画を見てもらうと…
「いや」の話 pic.twitter.com/VgMMXmYLt7
— さわぐち けいすけ (@tricolorebicol1) September 6, 2022
前出の通り、盛岡市の出身であるさわぐちさん。今回投稿した漫画は、友人との会話の際に聞いた話を参考にしているそうで「私個人にもガッツリ思い当たる節があったため、会話形式で漫画にしてみました」と振り返っている。
続いて、盛岡市役所の教育委員会事務局・歴史文化課の担当者にこちらの漫画を確認してもらったところ、担当者曰く「方言である可能性は低い」とのこと。「恐らくは地域性によるものでなく、『個人』によるところが大きいものではないかと思います」とも分析していたのだ。
そこで念のため、岩手県出身の女性・つばささんにも漫画を見てもらったところ、さわぐちさんの境遇に大いに共感を覚えた様子。「東京に出て数年経ちますが、未だにこの『いや』が抜けません…」「父も母も妹も、なんなら祖父母も使っており、地元の友人たちも同じ調子だったので、東京に出てくるまで特殊な表現と全く気付きませんでした…」というコメントが得られたではないか。
「こちらの漫画にもあるように『相手を不快な気分にさせてしまう可能性もあるのでは…!?』と感じ、なおそうと努力したこともあるのですが、東北出身の方が案外多いのか、これも多様性の一つとして受け入れられているのか、ただただ気付かないのか…スルーされていることも多く感じます(笑)」という分析が見られたのも微笑ましい。
また、つばささんは「東北のおばあちゃん達は、お互いに『いやいや』『いやいや』とやり取りすることが多いため、慣れない人が見ると驚くかもしれませんね」とも笑顔で補足してくれたのだ。
市役所からは「方言である」との確証は得られなかったが、ここまで地域に根付いていることを考慮すると、もはや方言としてカウントして良いのかもしれない…?
■「口癖」や「方言」を互いに理解すること
今回の取材に際し、さわぐちさんが「話し方ひとつであらぬ誤解を受けてしまう可能性の話ですので、 普段の何気ない会話の中で『そんなふうに受け取られていたのか』『そんな意図で使っていたのか』などなど、考える材料になったら嬉しいです」とコメントしていたのも印象的だった、件のエピソード。
現時点では「いや」というフレーズが方言であると断定はできないが、裏を返せば「どの地域に住む人物でも使用し得る」とも考えられないだろうか。
「口癖」や「方言」は概して自身では気が付きにくいもの。人と会話している際に自分の発言内容を俯瞰したり、相手の多用する発言の「背景」について話し合ってみると、今回の漫画のような、互いに有益な発見があるかもしれない。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)