冷蔵庫にしがみつき大海原を11日間漂流した男性 生還喜ぶ間もなくさらなる悲劇に

不運が重なるも、奇跡の生還を果たした男性が話題に。

2022/09/06 11:00

溺死・溺れる

「九死に一生」「危機一髪」という経験を実際にした人は、そう多くはないだろう。ブラジルで今、まさに奇跡の生還を果たした男性が話題を呼んでいる。イギリスの『The Sun』や『Daily Mail』が報じた。


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■浸水し漁船が沈没

奇跡の生還を果たしたのは、ブラジルの漁師であるロムアルド・マセド・ロドリゲスさん(44)。ロムアルドさんは7月末、北部のオイアポケの港からフランス領ギアナ沖のイレト・ラ・メレ島を目指した。

しかし突如、彼が乗っていた長さ7メートルの木製ボートに海水が浸水しはじめ、間もなくして沈没してしまった。

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■浮いていた冷蔵庫

ロムアルドさんは泳げなかったものの、ボートに乗せていた冷蔵庫が海に浮いているのを見付けると、必死にそれにしがみついた。しかし、別の船が付近を通過しても彼の姿に気付く人はなく、食料も水分もないまま経過した。

暑さで脱水症状を起こし、さらには太陽の光で目にも問題が生じてしまったロムアルドさんは、メディアの取材に「みるみる体が衰弱していくのが自分でもわかった」と話している。

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■「サメに食べられるのでは」

ロムアルドさんは、時に魚の群れが彼の周りを漂うのを見て、「サメに食べられるのでは」という大変な恐怖と闘っていたという。

しかし漂流から11日間がたったある日、スリナム共和国からの船の乗組員が450メートル離れたところに浮かぶ白い大きな物体を発見。そこにしがみついていたロムアルドさんはついに救助されたが、ひどい脱水症状と見当識障害を患っていたという。


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■さらなる悲劇が…

引き揚げられたロムアルドさんに、乗組員はすぐに水とおかゆを与えた。当時の状況について、ロムアルドさんはメディアに「一番つらかったのは喉の渇きでした」「でも、私を救ってくれた冷蔵庫はまるで神のよう。この奇跡で私は生まれ変わったような気分です」などと話している。

だがスリナム共和国に到着し、応急処置を受けたロムアルドさんは、なんと不法滞在に問われるはめに。刑務所に送られ16日間を過ごしたのち、飛行機を利用してやっと母国に帰国したという。

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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ

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