13歳少女が親の車を運転して公道へ スクールバスを含む4台に次々と衝突
「運転なんてきっと簡単だ」と思っている中学生は多いのだろうか。
アメリカ・コロラド州でこのほど、13歳の少女が親の車を無断で運転し、公道に出て複数の車に衝突する事故を起こした。計5名が病院に搬送され治療を受けていると、『CBS News Colorado』『PEOPLE』などが報じている。
■スクールバスにも衝突
事故が起きたのは、コロラド州ボルダー郡の東部を走る国道287号線とルックアウト・ロードが交差する付近だ。
コロラド・ステート・パトロール(CSP)は、8月29日の午前8時11分、13歳の少女が運転するシボレー車がスクールバスを含む4台の車に次々と衝突したと発表した。
■いずれの車両も大きなダメージ
CSPによれば計5名が病院に搬送され、うち66歳の男性が中程度の負傷、4名が軽傷にて治療を受けているとのこと。公開された動画や画像を見る限り、事故に巻き込まれた車両はいずれもかなりのダメージを受けており、死者がでなかっただけでも幸いだという。
なお、事故処理のため閉鎖されていた道路は、同日の午前11時30分には再開した。
■13歳少女による事故は他にも
昨年2月にはカリフォルニア州のサンディエゴ郡で、深夜に「幼い女の子がSUVを猛スピードで運転している」との通報が寄せられ、パトカーが出動した。
だが、呼び止める間もなくSUVは歩道に乗り上げ、眠っていたホームレスの男性2人をはねたところで停止。男性2人は死亡し、警察はハンドルを握っていた13歳の少女を逮捕。SUVは母親の車で、助手席には幼なじみの13歳少女が乗っていた。
■中学生にもなると…
アメリカで運転免許証を取得できるのは、16歳の誕生日を迎えてから。その前に、技術面の指導を主に保護者が自宅の車を使って行うが、子供たちは幼い頃から親が運転する様子をじっと見ており、ほとんどの子がゲームなどで運転のイメージトレーニングを積んでいるという。
近年、アメリカではローティーンによる無免許運転事故が増加傾向にある。「中学生にもなると『運転なんてきっと簡単だ。早く自分もしたい』と思っている子が多い」と専門家は指摘している。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)