韓国・ユン大統領の就任から4ヶ月 日本はどこまで彼を信頼できるのか

日本との関係重視を打ち出したユン大統領だが、ここに来てそれに陰りが見え始めている。また反日に回帰するのか…。

■ペロシ米下院議長と会談せず

そのようななか、8月、米国の事実上ナンバー3とされるのナンシー・ペロシ下院議長が台湾を訪問して米中、中台の緊張が激化するなか、ペロシ米下院議長が台湾の次に韓国を訪れた際、ユン大統領は休暇という理由で同議長に会わなかった。

岸田総理はペロシ氏と会談しているが、ユン大統領が日米重視の姿勢を掲げるならば、政治的、外交的には会談するのが筋だったといえる。


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■韓国が抱えるジレンマ

この背景には、日米重視を掲げながらも中国との関係は切れないという韓国なりのジレンマがある。上述の通り、経済的に韓国は中国との関係を切れない。

日米重視の姿勢を強調すればするほど、中国からもう韓国経済は重視しないと圧力を掛けられる可能性があり、ユン大統領は常に背後で中国の気分を窺わなければならない。

このような現実を考慮すれば、日本を取り巻く安全保障環境が厳しくなる中、以前に岸田総理も「日韓関係改善は待ったなし」との姿勢を示したが、日本としても果たしてどこまで日韓関係が改善するか、どこまでユン政権を信頼するべきかを見定める必要がある。

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(取材・文/Sirabee 編集部・セレソン 田中

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