韓国・ユン大統領の就任から4ヶ月 日本はどこまで彼を信頼できるのか
日本との関係重視を打ち出したユン大統領だが、ここに来てそれに陰りが見え始めている。また反日に回帰するのか…。
ムン政権の5年間、日韓関係は戦後最悪とまで言われた。しかし、今年5月、日韓関係の改善と発展を目指すユン政権が誕生したことで、日韓関係が飛躍的に改善することが内外で大きく期待された。
■日韓関係からの脱却に暗雲
もちろん、就任から4ヶ月あまりで同政権の全てをジャッジできるわけではない。
ユン・ソンニョル大統領は就任当初から岸田文雄首相と会談する意思を表明し、日本だけでなく米国や欧州、日米豪印で構成されるクアッド、北米と欧州の安全保障を担保するNATOなどと関係を強化する意欲を示した。しかし、最近になってそれに陰りが見え始めてきたように映る。
■切っても切れない中国という存在
その最大たる要因が中国だ。韓国経済にとって最大の貿易相手は中国であり、中韓経済関係の悪化は韓国にとって壊滅的な被害をもたらす恐れがある。
韓国が国内に米軍の高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD)を配備した時、中国は報復措置として韓国への団体旅行禁止に打って出た。BTSなどのKポップ、韓流ドラマなどによって韓国のソフトパワーが世界に君臨する中、外国人観光客の訪韓減少は韓国にとって大きなダメージとなる。