親を亡くし支え合う兄弟の家を支援団体が補修 人々の善意に涙止まらず
助けてもらった兄弟が、人の優しさに胸を打たれた。
大事な両親を亡くし必死に生きてきた兄弟に、優しい人たちが手を差し伸べた。救われて思わず大粒の涙をこぼした兄弟の話を、『People』などアメリカのメディアが紹介している。
■両親と祖父の死
アメリカ・テキサス州で暮らすジェイラン・グレイさん(22)と弟ジュリアンさん(12)は、わずか数年のあいだに頼りにしていた両親と祖父を亡くした。
「ジュリアンは、僕がしっかり世話をしていくよ」。母にそう約束していたジェイランさんは、兄でありながら父親のような存在に。だが生活は、決して楽ではなかった。
暮らしていた家がハリケーンの影響でボロボロになり、昨年の冬には荒天の影響でさらに劣化。住み続けることも困難な状態になってしまったのだ。
■「家を手放そうか」と考えた兄
「この家にはもう住めない」「手放すしかない」と考えていたジェイランさんに、家の破損・損壊に苦しむ被災者をサポートする団体が声をかけた。「ボランティアの協力を得て、家を住める状態にしてあげましょう」と申し出て、ジェイランさんたちを喜ばせたのだ。
その後、団体は実に3ヶ月をかけて家の補修と改修を完了。以前とは比べ物にならない素晴らしい状態にした上で、ジェイランさんとジュリアンさんに帰宅を求めた。