ダイソー買い物後、思わぬ物体の出現に相次ぐ悲鳴 「その正体」が微笑ましすぎる…

世界中で大人気の作品『ピーターラビット』とDAISOがコラボを実施。パンチの効いたキャンペーン商品が、ユーザーに衝撃を与えており…。

■「公式」の回答に驚きの連続…

「ピーターラビットガチ勢」の間では常識と思われるが、まずは「なぜピーターのお父さんがパイになってしまったのか」という点について尋ねてみる。

この質問に対し、ソニー・クリエイティブプロダクツは「ピーターのお父さんについては『ピーターラビットのおはなし』の冒頭で、『マグレガーおじさんの畑でとんだめにあい、マグレガーおばさんににくのパイにされてしまった』とだけ語られています」と回答。

ピーターラビット

続けて「なぜパイにされてしまったのかは作中では詳しくは語られていませんが、衝撃的なエピソードは原作のファンだけではなく、初めて作品に触れて頂いた方々のにも強烈な記憶として残り、たびたび話題にして頂いております」と、補足してくれたのだ。

ディズニーの短編アニメ『三匹の子ぶた』でも、室内に子ぶたたちの両親の絵が確認できるシーンが登場するが、「MOTHER」と記された絵では子育てをする母親ぶたの姿が確認できるにも関わらず、「FATHER」と書かれた絵には「ソーセージ」が描かれている…という小ネタはあまりにも有名。

概して父親というのは、そうした役割を担わされる立ち位置にいるかもしれない…。


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■なぜ『ピーターラビット』は愛されるのか?

『ピーターラビット』が誕生したのは英国・イングランド北部の湖水地方で、イギリスといえばシニカルたっぷりなユーモアと、ブラックジョークの本場である。

今回の取材に際し、ソニー・クリエイティブプロダクツ担当者は「上品で優しいイメージの『ピーターラビットのおはなし』の世界ですが、絵本シリーズを通して、自然界の厳しさが英国式のブラックユーモアと共に描かれていることが、特徴としてあげられます」とも語っていた。

ピーターのお父さん

「ピーターのお父さん以外にも、ねずみに捕まって『ねこまきだんご』にされてしまうこ猫のお話や、フクロウにしっぽをとられてしまうリスのお話など、弱肉強食の世界が作者の教養とシニカルな視点で描かれています」というコメントも得られ、改めて考えると「なかなかに攻めた」内容の児童書であったと考えさせられる。

こうした内容を聞くと「過激な内容の作品だったのか…」と考えてしまう人もいるかもしれないが、それは早計にして、大きな誤解だろう。

この世はあらゆる「理不尽」が蔓延しており、「弱肉強食」が原則となる自然界などは、人間社会がかわいらしく思えるほどの理不尽さがベースとなっている。

しかし「残酷だから」という理由でそれらの現実から目を背け、ただ漠然と「自然は綺麗で美しいもの」と捉え、そうした情報のみを子供たちに取捨選択して伝えていくのも、「歪んでいる」と言えるだろう。

こうした「現実」と「夢のある美しさ」を違和感なく共存させた独自の世界観こそ『ピーターラビット』が今日に至るまで、長きに渡って世界中で愛されている大きな要因であるはずだ。

ピーターラビット

なお前出のキャンペーンはDAISOを運営する「大創産業」の創業50周年と、『ピーターラビット』絵本出版120周年を記念したもの。ワッペンがなくなり次第終了となるため、気になった人はぜひDAISO店舗を訪れてみてほしい。


BEATRIX POTTER™ © Frederick Warne & Co., 2022

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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