プロポーズに失敗した男が相手少女を殺害 プライドを傷つけられ愛が憎しみに変化
交際やプロポーズを拒絶され愛情が憎しみに転じると、衝動的に死傷事件を起こすことがある。
密かにあたためてきた片思いの気持ちをついに告白しても、断られてしまうことはある。だが、その場で感情を荒げてしまってはならない。ある殺人事件の話題を『Times Now News』が報じ、インドの女性たちを震撼させている。
■容疑者は隣人の男
このほどインド・ウッタルプラデーシュ州のバソリという村の民家で、シーマさんという少女の変わり果てた遺体が母親により発見された。
シーマさんは全身のところどころに深い傷を負って出血しており、警察は殺人事件とみて捜査を開始。ほどなく隣家に暮らすラジェシュ・クマールという男を事件の容疑者として逮捕した。
■失業中ながらプロポーズ
クマール容疑者は失業中であったがシーマさんにプロポーズし、失敗していた。そこで睡眠中だった彼女を襲い鎌で何度も切りつけたことを認めたが、犯行は衝動的なものだったと供述している。
男は長いこと少女に恋愛感情を抱いていたといい、その気持ちを拒絶されたことで強い怒りの感情が湧いたという。
■男女間の意識の差ますます
「若いほど手なずけるのが簡単」「たくさん子供を産んでほしい」といった理由で、未成年者も含め、できるだけ若い女性を娶りたいと考えているインドの男性はいまだに多い。
一方で、都市部を中心にインドの女の子たちの向学心はぐんと高まっており、経済事情が許せば海外に留学したい、親の勧める縁談や婚期などは気にしないという女性はますます増えている。
■男尊女卑の精神も影響か
そうなるとインドでは、女性がまだ若く結婚の意思がない場合、プロポーズが失敗に終わるケースがおのずと増えてくる。
しかし、そもそも男尊女卑の精神が強い傾向にあるインドの男性は、女性にプライドを傷つけられることをひどく嫌う。交際やプロポーズを拒絶されると愛情が一気に憎しみに転じ、衝動的に死傷事件を起こす例が近年やけに増えているようだ。
・合わせて読みたい→13歳少年が1歳女児を誘拐し殺害 自分と家族に屈辱与えた男への報復で
(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)