庶民の味方「すたみな太郎」に行くと… 料理が怒涛の”進化”を遂げていた
「食のテーマパーク」でおなじみのすたみな太郎。物価高のいま、改めて行ってみると…。
寿司、焼き肉、スイーツをリーズナブルなお値段で好きなだけ食べられる──。学生時代、そんな「庶民の味方」すたみな太郎にお世話になった人は多いはず。
コロナ禍で大量閉店したことも報じられたが、「俺達の」すたみな太郎はどうなっているのか。12年ぶりに足を運んでみた記者の体験談をまとめたい。
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■首都圏にも展開
ご存知、すたみな太郎は焼き肉、寿司、唐揚げ、ナポリタンなど子供から大人まで大好きな料理をセルフサービスで取りに行くバイキング店だ。
テーブルに設置された無煙ロースターで肉を焼く、わたあめを自分で作るなど「食のテーマパーク」として学生を中心に多くの人に愛されている。
郊外のロードサイド店舗が中心だが、東京や大阪など首都圏の商業ビルやショッピングセンターなどにも出店し、本家よりもやや高級路線(といっても客単価1,500~2,000円程度)の「すたみな太郎NEXT」も人気を博している。2020年5月から今年7月まで1.6キロのナポリタンなど「爆盛メニュー」のテイクアウトを実施したことでも話題になっていた。
■感染対策もしっかりしている
大量閉店したことも報じられていたが、今すたみな太郎はどうなっているだろうか。都内にある「すたみな太郎NEXT」に足を運んだ。ちなみに記者がすたみな太郎に行くのは、大学受験が終わり友達と打ち上げをするのに使って以来12年ぶりだ。
料金は50分コースで大人1,738円、子供(小学生)869円。高級路線という触れ込みの「NEXT」だが、この値段で食べ放題・ドリンクバー付きはやはり安い…。
店内にはおなじみの肉コーナー、寿司コーナー、スイーツコーナーがあり、唐揚げや焼きそば、ナポリタンなどの大皿料理が並んだコーナーもある。たくさんの食べ物に囲まれるとワクワクしてしまう。
気になる衛生面はかなりしっかりしている印象を受けた。まず、料理を取りに行く時はビニール手袋を付ける(席に着いた時に店員から渡される)。料理を取るトングは使い終わったら、「使用済」と書かれた箱に入れることになっている。
ビニール手袋は店内に替え用のストックがあり、使うたびに交換する必要がある。最近こういった感染対策をきちんとしないお店も一部あるので、非常に安心できた。対策を施した上で料理を食べたところ、12年前からの「進化」の数々に驚愕するのであった。
■充実したメニュー
料理を選んでいるとメニューが豊富なことに気付いた。唐揚げやたこ焼きなどは以前からおなじみだが、棒々鶏(バンバンジー)やガーリックチャーハン、豚肉のシャリアピンソース炒めなども並んでいる。
本家・すたみな太郎とNEXTで多少違いはあるのだろうが、明らかに10年前からパワーアップしていた。どれも魅力的で迷ったが、タン、牛赤身、豚ハラミ、ソーセージなどの焼き肉、ご飯、唐揚げ、焼きそば、ナポリタンなどを皿に盛る。
12年の時を経て、焼き肉を頬張る…あれ、めちゃくちゃウマいぞ。学生時代は噛み切れなかったり、固い肉が多かったイメージだが、どれもすごく柔らかい。
街の焼肉店と比べると一歩劣ってしまうが、食べ放題のクオリティとしては申し分ない。
■ラーメンに感動
この後寿司やカレーなどを堪能したのだが、個人的にラーメンに感動した。袋に入った麺を茹でて、スープと合わせる自分で作る方式だ。
味はとんこつ、塩、醤油、味噌から選べるのだが、それぞれスープの素となるかえしを入れて、熱々の特製スープを加えるなど本格的。記者はとんこつラーメンにしたのだが、麺はもちもち、スープもなかなかパンチが効いていておいしかった。この日は店内のあらゆる料理を「4周」食べて、ドリンク3~4杯飲むなど、暴飲暴食したが1,738円だった。
昨今はどこも物価高。値上げするチェーン店が増えている。そんな中、学生時代はあまり実感が湧かなかったが、12年ぶりに行って改めてすたみな太郎のコスパの良さを実感した。それでいて、あらゆる料理が怒涛の「進化」を遂げているとは驚きだ…。この夏、一度は足を運んでみてもいいかもしれない。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)