リトル・リーグ合宿先で2段ベッドから落ち頭蓋骨骨折 12歳少年の奇跡の回復が話題
子供たちに人気の2段ベッドだが、転落の危険も。打ち所が悪ければ、重傷を負うことがある。
子供部屋のほか、修学旅行や林間学校、また部活動や習い事の合宿所には付き物の2段ベッド。子供たちの間でも大変な人気だが、アメリカでこのたび痛ましい事故が起こってしまった。
しかし、その後の展開を『TMZ』や『NEW YORK POST』が報じ、奇跡的だと話題になっている。
■世界選手権に出場
事故にあったのは、12歳のイーストン・オリバーソンくん。アメリカ・ユタ州のサンタクララにある野球のリトル・リーグ『スノー・キャニオン・リトル・リーグ』に所属していた。
「タンク」というあだ名で親しまれている彼は、17日から開催されるリトル・リーグの世界選手権『リトル・リーグ・ワールド・シリーズ』に出場するため、ペンシルベニア州での合宿に臨んでいた。なお、イーストンくんの父親はチームのコーチだ。
■2段ベッドから転落
だが14日、イーストンくんは2段ベッドの上段から転落。意識がなく、ドクターヘリで大きな病院へと搬送された。
病院での精密検査で頭蓋骨骨折の重傷を負っていることが判明し、硬膜外血腫を除去してから止血。さらには頭蓋骨の一部を切除する、大掛かりな手術が行われた。しかし、その後も昏睡状態が続いていた。
■チームは予定通り大会に
イーストンくんは、愛らしい性格でいつも笑顔いっぱい。周囲をよく笑わせることからチームの人気者だった。コーチでもある父親は「心は重いままですが、チームにとって憧れの大会に出場することは悲願です。予定通り試合に挑みます」と話している。
なお、医療費が高額になることから、イーストンくんの家族はクラウド・ファンディング「ミラクルズ・フォー・タンク」を開設したが、続々と寄付が集まっているという。
■驚異の回復力と奇跡に感謝
そして16日、家族はFacebookで「ついに呼吸器を取り外しました」と報告した。最新のMRIも安心できる結果で、イーストンくんは驚異の回復を見せているというのだ。
今ではチームメイトたちとテレビ電話で会話できるまでになり、両方の親指を上げてグッドサインをやってみせるそうだ。
現在もイーストンくんの回復を祈る声と寄付が世界中から届いており、両親はFacebookに「この奇跡と皆さまの温かい支援に大変感謝しています」とつづっている。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)