毒ヘビによる不幸な連続死 兄の葬儀の翌日に弟も咬まれて死亡
毒ヘビが家に侵入してくる地域では、夏の夜でも布団をかぶって眠らなければならないそうだ。
毒ヘビに咬まれて死亡した兄の葬儀の翌日に、弟も同じ死因で命を落としてしまった事故が報道され、兄弟の家族に同情の声が集まっている。『Mirror』や『Daily Mail Online』などの海外メディアが、インドで頻発する毒ヘビによる殺傷事故を報じた。
■兄の葬儀の翌日に咬まれ死亡
ゴビッド・ミシュラさん(22)は、ヘビに咬まれて死亡してしまった兄の葬儀に参加するため、インド東部のバワニプル村に滞在していた。
葬儀の翌日、ゴビットさんが眠っているところに猛毒を持ったヘビが侵入し、彼に牙を剥いた。ゴビットさんはその後に死亡が確認されたが、彼の兄が亡くなってたった2日後のことだったという。
同じ家の中で眠っていた別の親戚も、ゴビッドさんと同じタイミングでヘビに咬まれた。彼は一命を取り留めたが、現在も重体で病院に入院している。
■インドの恐るべき四代毒蛇
インドではアマガサヘビ、ノコギリヘビ、ラッセルクサリヘビ、インドコブラが「四大毒蛇(よんだいどくじゃ)」と呼ばれており、その殺傷能力の高さから非常に恐れられている。
どの種類のヘビがゴビッドさんを殺したかは未確認だが、四代毒蛇のどれかではないかと推測されているようだ。
南アジアでは、ヘビに咬まれて死亡する事故が頻繁に起こっており、インドはその中でも最多の毎年1万人以上が犠牲になっているという。被害が報告されないケースもあるため、実際の数はもっと多いと考えられている。
■「両親が本当にかわいそう」の声
この不幸な報道に対し人々は、「こんな短期間で息子を2人も失って、彼らの両親が本当にかわいそう」「亡くなった2人と家族に安らぎが訪れますように」と、数日の間に兄弟を同じ死因で失ってしまった家族に同情の声を寄せた。
また、「インドに旅をしたい気持ちが減った…」「死亡者が多すぎる。もしインドに住んでいたら家の周りに塀を作って、少しでも眠れるようにする」と、インドで多発するヘビの殺傷事故を恐れる人々も多いようだ。
毒ヘビの対策としては、服装に気を付けたり、ヘビの居そうな場所には近づかない、といったことが提唱されている。咬まれてしまった場合に何よりも大切なのは、自己判断で毒を吸ったりせず、速やかに病院に行くことだという。
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(文/Sirabee 編集部・広江おと)