台湾の香港化を本格化させる習近平国家主席 今後の動向が懸念される
今の香港に自由や民主主義は存在しない 習近平国家主席は自由や民主主義が残る台湾へ侵攻して台湾の香港化を目指そうとしている。
香港では2020年7月、国家安全維持法が施行されて以降、民主活動家や民主派議員の逮捕や拘束が相次いでいる。治安当局は国家安全維持法によって権限を強化し、反体制派と受け止められる人々への弾圧を強化も。
■監視社会となる香港
民主化を求める人たちが軍によって鎮圧を受け多数の犠牲者が出た天安門事件から33年となった7月4日、香港中心部のビクトリアパークでその追悼集会が開いていた男性5人と女性1人が香港警察に一斉に逮捕された。
以前、香港ではラインやフェイスブックなどが自由に使えたが、近年は香港で使用されるネットやSNSに対して当局の監視の目が及んでいるという。何か反体制的なメールを打ったり、発言をしたりすると拘束されるリスクがある。
■洗脳教育が強化される香港
香港への締め付けは教育レベルにまで及んでいる。国家安全維持法が施行された2020年7月以降、香港の大学では法律科目として国家安全維持法が必修科目になっている。
香港大学は今年9月から、国家安全維持法に関する入門講座が必修になる。
香港中文大学、香港科技大学、香港理工大学は2023年度から国家安全維持法講座を開始する予定で、香港教育大学、嶺南大学、香港城市大学などでは既に導入されているという。正にこれは洗脳教育の1つといっていいだろう。