42℃の車内に子犬を放置した男を逮捕 吠えないよう口をテープでぐるぐる巻きに…
1歳にも満たない飼い犬の幼い命を粗末にした男が、逮捕された。
この季節、窓が閉じた車に太陽の光が照り注げば、車内は想像を超える暑さになる。幼い子供がそこに放置され、熱中症で亡くなる事故が頻発しているが、動物たちも同様に注意が必要だ。
にもかかわらず、アメリカで悪質な事件が起きたことを『NEW YORK POST』や『KLAS-8NEWS』が報じている。
■屋上の駐車場に
ネバダ州のラスベガスで7月20日、カリフォルニア州のコロナ・デル・マールから来たラウル・カルバハル(50)という男が、動物虐待容疑で逮捕された。
カルバハルはその日、カジノに行くため高級ホテルのベラージオ・ホテル&カジノに滞在。車を屋上の駐車場に停め、エンジンを切って車を離れた。
■テープで犬の口を…
だが午後3時頃、その駐車場を利用した他の客がカルバハル容疑者の車の中に犬がいることを発見。すぐに警備員に伝え、さらに警察に通報した。
駆けつけた警察官や動物保護局の職員たちが車のサンルーフを壊して犬を救出したが、吠えないようにと口元にはテープがぐるぐる巻きにされ、熱中症のためひどく衰弱。10日以上が経った現在も、治療のため動物病院に入院中だ。
■2時間カジノに熱中
ラスベガス警察署によると、その日の最高気温は45℃。犬は生後3ヶ月のハスキー犬で、車内に水やえさはなく、窓を締めた状態だった。
救出当時の車内温度は42℃にも達しており、警察はカルバハル容疑者が車に戻ってきたところで逮捕した。取り調べに対しては「2時間近く賭け事に熱中していた」と供述しているという。
■意図的な虐待の罪は重い
動物を意図的に虐待した罪は、非常に重い。カルバハル容疑者は保釈保証金を支払うことで身柄は保釈されたが、近く裁判所に出廷する予定だ。
ホテルを管理しているMGMリゾーツ・インターナショナルの担当者は、「お客様および従業員の安全と健康は常に最優先事項であり、それは犬やペットに対しても同じです」と、メディアを通じて声明を発表している。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)