10代ライフガードの介助で男児が誕生 公営プールで起きたまさかの出産劇
ライフガードは人命救助のプロ。各種の緊急事態や水難事故への対応方法を習得している。
アメリカ・コロラド州のプールで7月24日、女性の利用者が激しい腹痛を訴えた末に、赤ちゃんを出産した。10代のライフガードが冷静に対応したことを、『ワシントン・ポスト』『PEOPLE』などが報じている。
■妊婦がいきなり産気づく
とんだ出産劇が伝えられたのは、デンバーの郊外にある非営利組織「YMCA of Northern Colorado」が運営するプールからだ。
夫とともにそこを利用していたテッサ・ライダーさんという妊娠中の女性が、激しい陣痛に見舞われて救急車を要請。だが待ったなしの状態で、救急隊員たちの到着を待つ前に出産してしまったという。
■10代のライフガードが対応
テッサさんはメディアの取材に、「ただちに病院に行かなければと直感したけれど、赤ちゃんは待ってくれませんでした」と答えた。
分娩には、YMCAにライフガードとして雇われているナタリー・ルーカスさん(18)がずっと付き添い介助した。10 代ながら人命救助のプロとして各種の緊急事態への対応方法を習得しており、始終とても冷静だったという。
■出産予定日を過ぎていた
水に入った直後に強い陣痛が起きたというテッサさんに、誰もが予想外の早産を想像した。ところが彼女は臨月で、なんと出産予定日をとっくに過ぎていた。
「軽い子宮収縮はあってもすぐに引っ込んだし、もうすぐ生まれるといった気配もなかったためプールに遊びにきた」という説明に、世間からは「呑気すぎる」といった批判の声すらあがっているようだ。
■「彼女は命の恩人」
だが、テッサさんは「ナタリーさんのおかげで安心して出産できました」「ライフガードという言葉の通り、彼女は私たち親子の命を救ってくれた恩人です」と、感謝の言葉を述べている。
またナタリーさんも、自分の頑張りで無事に元気な男の赤ちゃんが誕生したことを、心から喜んでいる。毎年の夏に一家がYMCAのプールを訪れ、成長する坊やに会えることが楽しみだそうだ。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)